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AP1を買うとしたら

S2000はフルモデルチェンジを行わないまま2009年9月に終息を迎えたが エンジン形式で前期後期に分けられている
2リッターエンジンのAP1型と 2.2リッターエンジンのAP2型だ

AP1とAP2を比較した場合は 外観や内装に大きな違いはないが操作性がかなり違うと言われる
しかし私自身はAP2を運転したことがないし チューニングやリフレッシュのポイントについてもあまり詳しくないので AP2については語ることができない

だがAP1については2015年の9月に購入してからいろいろ調べて詳しくなってしまったので もし興味があって購入を検討している人がいたとしたら ちょっとぐらいは参考になるかな……という程度の情報は提供できると思いメモ的に書いてみる

S2000のAP1型は細かいバージョンアップが頻繁に行われている

一覧にすると

  • AP1-100 (1999年4月-2000年3月)
    S2000の最初期型で最もピーキーな操作性と言われているモデル
    車体も軽く 真のアルティメットと呼ばれる

  • AP1-110(2000年4月-2001年8月)
    最初期型に小変更を行ったモデル
    2000年7月からVGSという可変ステアリングシステムを搭載した「タイプV」が追加された

  • AP1-120(2001年9月-2003年8月)
    最初期型の最終形
    幌のリアスクリーンがガラスになったのはこの型から
    またアンサーバックも付いた
    スタビライザーが柔らかくなっている
    また2002年10月に特別仕様のジオーレが発売されている

  • AP1-130,135,200(2003年10月-2005年9月)
    AP1のエンジン仕様はそのままに 前後のバンパーやライトのデザインが変更された
    また足回りもサブフレームから形式が変更され ピーキーさはだいぶ緩和された
    耐久性も向上している模様
    その変更はそのままAP2でも引き継がれている
    AP1-135までは高根沢工場製でAP1-200以降は鈴鹿工場製

以上がマイナーチェンジの一覧になる

中古市場を見ていると 最近はAP1の出物も減ってきているように思う
同じような走行距離や状態のもので言うと AP1-100〜120の最初期型は安めで AP1-130以降は高めという印象
販売からの年数を考えると妥当だとは思うが AP1-130以降の低走行ものは 同年代の他の車種に比べて割高かもしれない

今AP1の購入を考えるとしたら最初期型(100〜120型)で適当なものを買って 購入後にリフレッシュをするか 130型以降の良物件を買ってそのまま乗るかが選択肢として考えられるだろう
もちろん潤沢に予算があるなら低走行で保管の良かったものを探すのが良いだろうが タマ数が少ないので難しいだろう

それにAP1だといちばん新しい物を狙ったとしても既に11年前の車両なので 走行距離に関係なく多くの部品が劣化していることも考えられる

そこで問題になるのが「完全ノーマル」を狙うのか それなりに手が加えてある物も候補に入れるのかという判断

ノーマルの場合でもチューンドの場合でも 部品交換の記録はちゃんと残っていることが望ましい

完全ノーマルを売りにしている車両でも S2000用の社外部品は有名どころなら高めにさばけるので 車両売却時に中古のノーマル品を調達して戻しているという可能性もある
(ヤフオクあたりをざっと眺めているとそんな事情が透けて見える)

それにS2000のノーマルシートはとても褒められたものじゃ無いので 後々レカロやブリッドあたりに換えたくなると思う
そう考えると中古車では敬遠されがちな車外シートに換えてある車両も 座り心地に問題が無ければ候補にして問題ないだろう
とはいえ 車検を考えるとレカロかブリッドになるだろうが

足回りに関しては ノーマルダンパーが新しめなら問題ないが ヘタっているとけっこう危険な挙動を起こす車なので ノーマルにこだわりすぎると外れを引く可能性もある
ある程度以上の車高調が入っている方がノーマルより乗り心地も操作性も良くなることも多いので 社外品のダンパーが入っているものも候補にして問題ないと思う
定番の有名どころではオーリンズやビルシュタインあたりか
ただし 車高調ダンパーの多くは3〜4万キロでオーバーホールが必要になるものなので 交換やオーバーホールの記録があるものを選びたいところ

エンジンに関しては 油脂類や冷却関係のメンテさえしっかりやっていればけっこう丈夫なので 走行距離はあまり気にしなくていいと思う
もちろんオーバーホールの記録が残っているならそれも良い

ブレーキはノーマルの見た目がプアなので今どきの派手なキャリパーに換えたくなるが 性能的にはノーマルで充分
ローターがヘタっている場合はパッド交換のタイミングで同時にリフレッシュした方がいいだろう

クラッチはディスクだけの交換で済ませてしまうとトラブルや感触悪化の元なので クラッチラインからディスク周り一式の交換でやっているものが理想
ディスクだけの交換なら費用も安いが クラッチ関連一式だとそれなりの金額が必要なので クラッチの感触が悪い車両は避けた方が良いだろう
もちろん 他の要素がほぼ満足できるのにクラッチだけが……という場合は 交換すれば済む話なので ケースバイケースだが

それから 試乗でも分かり難いのがサスペンションブッシュのヘタり
サスペンションブッシュがヘタっていると普通に走っていてもガタピシと音がするし挙動もおかしいのだが S2000は普通にいろんな音が聞こえてくる車なので 慣れてる人じゃないと気づかないだろう
せっかくハンドリングを楽しむ車を買うのに 足回りがちゃんとしてないと楽しみよりも不安の方が大きくなって楽しめない(経験談)ので できれば購入時に交換したかどうかの履歴が確認できると良いだろう

タイヤに関しては 後輪が前輪の半分ぐらいしか保たないので 溝をチェックするのは後輪が中心
減っていると思ったら交換も交渉してみた方が良い
ホイールについてはオフセットに注意
ツライチを狙いすぎてギリギリアウト!というものを装着してある中古車も珍しくない

ボディに関しては ドアを開けたところにある「サイドシルの塗装割れ」をチェック
これが発生していると修理が大変らしい
この実例についてはネットに情報がいろいろあるので「S2000 サイドシル 塗装割れ」あたりで検索してみてほしい

幌については 穴さえ開いていなければ大丈夫
交換後の幌が社外品であったとしても問題ないと思う
装着のフィット感は純正品の方が上だが 生地の質感は社外品の方が上と言われているので ぱっと見で判断して問題ないだろう

駆動系に関しては 試乗でミッションに嫌な感触がなければ問題ないのだが 初めてS2000を運転した場合は感触が良いかどうかの判断ができないかもしれない
というのも S2000のマニュアルミッションは超が付くほどのショートストロークで ギヤチェンジの際に手に歯車の感触を感じるような ちょっと形容しがたいフィーリングがあるのだ
初めてだとちょっとビックリするだろう

ただデフに関しては注意が必要

機械式LSDに交換されていることも多いし ノーマルでもデフオイルの交換がちゃんと行われてないケースもある
納車前にはミッションとデフのオイルは純正新品に交換してもらうようにした方が良いだろう
ノーマルデフなら純正オイルで ミッションも基本的に純正が良い
ただし 店がS2000に詳しくて 良いオイルをサービスしてくれたのならその方が良い

エンジンオイルは100%化学合成の良いものを
納車時に交換してもらおう

それ以外には普通に中古車を買う場合に注意する点は切りがないので省略する

S2000の最初期型で走行距離が10万キロを超えているようなものだと 今なら100〜150万ぐらいで買えてしまうので けっこう気楽に乗れると思ってしまうが 元々は16〜7年前で350万もした高級スポーツカーだということは意識しておいた方が良い
オイル類の値段や部品交換の工賃も高めだし 維持費もちょっと高め
リフレッシュとなると部品の供給が終わっているものもあり 普通のスポーティカーを維持するよりちょっと面倒かもしれないと思った
買ったままでそのままトラブルがないのが理想だが 製造年月から考えていろいろ修理や調整は必要になる
購入金額ギリギリの予算で維持するのはちょっと難しいかもしれないということは考慮しておいた方が良いだろう

アライメントの話

S2000はホイールアライメント(以下 アライメント)の変化に敏感なクルマだと思う

ホイールアライメント(Wheel Alignment、正しい読みは「ホイール・アラインメント」)は、自動車のホイールの整列具合のこと。サスペンションやステアリングのシステムを構成するそれぞれの部品が、どのような角度関係で自動車に取り付けられているかを示すものである。キャスター角・キャンバー角・キングピン傾角・トーイン&トーアウトの4つの要素からなる。

Wikipediaより

S2000の場合 操作に大きく影響するのは「キャンバー角」「トー」「キャスター角」だろう
ショップに頼む場合でも この3つを指定するのが一般的だと思う

その標準値は以下の通り
前輪
トータルトー +00度00分 許容範囲±00度10分
キャンバー角 -00度30分 許容範囲±00度30分
キャスター角 +06度00分 許容範囲±00度30分
後輪
トータルトー +00度30分 許容範囲±00度10分
キャンバー角 -01度30分 許容範囲±00度30分

トーについては ミリで指定した方が理解されやすいので タイヤ外径を仮に630mmとした場合に
後輪のトータルトー: +00度30分 ≒ 5.5mm となる
許容範囲を考えると +00度20分~+00度40分 ≒ 3.7mm~7.3mm となるが 実際の作業でミリ単位の小数点以下は調整できないと思うので 4mm~7mmと考えた方が良いだろう
さらに言えば 左右それぞれを調整するので 片側3.5mmも難しく トータルで4mmか6mmにするのが現実的だろう

トーを調整した場合の変化についてだが その話の前にキャンバー角について書いておこう

キャンバー角は標準値の範囲から言えば
前輪:0~-01度00分
後輪:-01度00分~-02度00分

前輪に対して後輪を1度寝かせた状態が良いらしい(とあるショップで聞いた話)

前輪のキャンバー角を寝かせる(ネガティブキャンバー)と ステアリングの反応が鋭くなる
後輪のキャンバー角を寝かせると コーナーリングでロールしたときの粘りが良くなる という風に覚えておいて問題ない

そうなると前輪はできるだけ寝かせた方が良いのか……という話になるのだが 普段使いで考えると-02度00分あたりが上限ではないかと思う
あまりにステアリングの反応が鋭くなると 道路のうねり程度でもステアリングを持って行かれるようになって非常に疲れる操作性になる
そしてその操作性にはトータルトーも絡んでくる
トータルトーが00度00分( 0.0mm )のままキャンバーを-01度30分ぐらい付けると 峠の下りなどではステアリングを切っただけフロントタイヤが反応してくれて楽しいが 高速道路の巡航等ではけっこう疲れる操作性になる
そこでトータルトーを-00度05分程度(トーアウト)にすることで ステアリングの切り始めがちょっとだけダルになり巡航は楽になる
トーアウトにしても コーナーリングで必要なぐらいにステアリングを切ればちゃんと反応してくれるので問題ない

後輪のキャンバー角は前述の通り 好みの前輪の角度から1度寝かせるのが良いと思う

後輪の場合 キャンバー角よりもトータルトーが操作性というか乗り味に大きく影響する

標準値のところで書いたが 後輪のトータルトーが6mmというのはかなり大きい方で これがS2000の特徴にもなっていると思う
ここら辺については ストロークが短くてロール時に変化が大きい足回りの問題をなんとか解決しようとしたものらしいが ややこしい話になるのでここでは触れないでおこう

実際の経験で言うと 私はちょっとした遊び心で後輪のトータルトーを1mmトーインにしてみたことがある

これは標準値からするとほとんどトーゼロに近いものだが クルマが変わったのかと思うぐらいに操作性が変化した

具体的にはS2000のいわゆる「オンザレール」感は失われて 交差点を曲がる程度のスピードでもリアが出ようとする
実際にはタイヤのグリップを超える程の負荷はかかってないので滑らないのだが 常にリアのトラクションを意識していないといけない状態と言ったらいいだろうか
直進でもなんだか落ち着かないので 小一時間も運転していると非常に疲れる操作性になってしまった

現在は後輪のトータルトーを4mm(≒+00度20分)に調整して S2000らしい走りを取り戻している

S2000のアライメントについてネットを検索していると 普段使いの人でアライメントに気を配っている人が少ないせいか サーキット向きの設定が目についてしまう
サーキットの場合はタイヤサイズも違うし そもそも目的が違うので値そのままを参考にするのは危険だろうと思った

結局は標準値から大きく外さずに 不満が出てきてから詳しいショップで相談に乗ってもらうのが良いと思う

キャスター角について触れていなかったが キャスター角が影響するのは主にステアリングの戻り特性
つまり コーナーを曲がりきって手を離してステアリングが自然に直進位置に戻ってくるかどうかの違いなのだが キャスター角が立っているとステアリングは戻りにくくなる
私の場合はステアリングを自分で戻す運転をしているので 実は違いが分からなかったりする
ステアリングの戻りをクルマ任せにしている人はこだわった方がいいのかもしれない

ちなみに私のS2000の設定値は以下の通り

前輪
トータルトー -00度05分(約 1mmトーアウト)
キャンバー角 -01度00分
キャスター角 +06度00分
後輪
トータルトー +00度20分(約 4mmトーイン)
キャンバー角 -02度00分

このキャンバー角で 見た目はこんな感じになる
S2000フロントビュー
真正面から見るとタイヤがいわゆる「ハの字」になっているのは分かるのだが 言われないと気づかないレベル

現在 前輪をトーアウトにしている影響でちょっとダルな反応になっているが 1mmのトーアウトならキャンバー角は2度程度にしても良さそうで そうなると後輪は3度あたりにしてバランスを取りたい

それもちょっと良いかなと考えている

S2000の現在

やっと写真が撮れたので現在の外観を紹介

まずは前から
S2000フロントビュー
何の変哲もないAP1
というか 変哲……はリアウイングぐらいか

車高はノーマルから20~25mmダウン

そして後ろ姿
S2000リアビュー

このテールはクエストジャパンというところで加工してもらったもの
クエストジャパン・QJ-AP101
ブレーキランプは片側2連になっていて その外側の内側がウインカー
バックランプは内側の内側(表現が悪い)にある反射板の周りがバックランプになっている

テールランプのLED化はいろいろな人がやっているが 私が探した範囲で水漏れ保証があるのはクエストジャパンだけだったので 価格は高いが依頼することにした

結果は満足している

昼間はブレーキランプ周りにあるメッキのせいで少々派手な感じだが 夜はなかなか格好良い

ちなみにノーマルはこんな外観
ノーマルテール
昼間はそれほど格好悪いとは思わないが ウインカーが内側の白いランプの上側だけが点灯し バックランプは同じ白いランプの下側が点灯するという まるで狙ったかのようなレトロ感なのでS2000のデザインとは合わないと思っていた

後期型はまあまあ格好良いとは思うが 私の好みとしてはR32スカイラインのテールみたいなのが良いので やっぱり片側2連のままイメージを変えたかった

車検もこのまま行けると思うが 一応ノーマルテールも確保してある

S2000のメモ:タイヤサイズ

自分用のメモ

S2000初期型(AP1-100〜120)の純正ホイール・タイヤサイズ

F 16inch 6.5J インセット 55 205/55R16 (外径 632)
R 16inch 7.5J インセット 65 225/50R16 (外径 632)

中期・後期型(AP1-130以降) 17インチセット

F 17inch 7J インセット 55 215/45R17 (外径 626)
R 17inch 8.5J インセット 65 245/40R17 (外径 628)

社外品定番のホイールサイズ

RAYS CE28Nの場合

F 17inch 7.5J インセット 50 225/45R17 (外径 634)
R 17inch 9J インセット 63 255/40R17 (外径 636)

これだと前後とも車検対応可能で外観的にも無理が無い感じ
ストリート用としてバランスが良いと思う

横浜にある某ショップの定番と思われるサイズ

F 17inch 8.5J インセット 54 225/45R17 (外径 634) ……けっこう引っ張る感じ
R 17inch 8.5J インセット 54 245/40R17 (外径 628)

前をあえて引っ張り装着することでタイヤのショルダーが丸くなるので ステアリングの反応はクイックになりそう

割とやってる人が多そうな 9Jの4枚通しパターンは

F 17inch 9J インセット 60(〜65) 255/40R17 (外径 636) ……フェンダー爪折り加工が必要な模様
R 17inch 9J インセット 60(〜65) 255/40R17 (外径 636)

これはサーキット走行をやる人がやってるセットだと思う
インセットはRAYS定番の63でも同じ組み合わせになる

フロントのタイヤを 245/40R17(外径 628) か 235/40R17(外径 619) にすることでフェンダーの加工は必要なくなるとか
但し キャンバー角は2°程度必要かもしれない

ちなみに現在のサイズは
RAYS CE28N
F 17inch 7.5J インセット 50 225/45R17
R 17inch 8.5J インセット 50 245/40R17

となっているが 実はリアが3mm程度はみ出してしまっている
最初のオーナーから使っているいらしいのに車検対応じゃないのか?と疑問に思ったのだが リアのタイヤを 235/40R17にするとぎりぎり収まるようだ

そして現在タイヤをグッドイヤーのイーグルRSスポーツ S-Specにしてあるのだが フロントはけっこうダルな反応になっている
おそらくキャンバーを1°程度しか付けてない上に トーをトータルで1°トーアウトにしている影響だと思う
このタイヤならフロントキャンバーは2°程度は付けてもいいかと思った

今はタイヤがまだ新しいので交換するのはまだ先なのだが もし予算ができたら
ホイールを 前後17inch 9J 60か63にして タイヤをF 245/40R17 R 255/40R17 というのをやってみたい
タイヤの銘柄はグリップよりもレスポンス重視でポテンザのS001あたりが良いかも

他にはツライチを重視するといろいろな組み合わせがあるのだが S2000だとオフセットやタイヤサイズが変わると操作性に影響が出そうなので 定番かその付近から多く外さない組み合わせを装着して運転を楽しんだ方が良さそうだ

Y2000?!

最近はヤフオクのようなオークションサイトよりも ネット上のフリーマーケット的に取引できるサイトが流行ってるとか
確かにオークションで落札出来るかどうかじりじりしながら待つよりも 早い者勝ちで取引できた方が良いのかもしれない

それはともかく

昨年の9月にS2000を買ってから 関連パーツをいくつかヤフオクから調達した

入手した順に並べてみると

1.アンサーバックユニット
2.レカロシート
3.テールランプ
4.無限……タイプのシフトノブ
5.J’sレーシング ハイパーECU
6.VOLTEX GTウイング

短期間でいろいろ買ってしまったものだ

1.アンサーバックユニットについては 私のS2000 AP1-110はアンサーバックが付いておらずAP1-120から付くようになったと聞いて どうしても欲しくなってしまったのだが カプラーオンで装着できるものは絶版となっていた
商品名や型番は調べて分かっていたので ヤフオクで発見して落札したのが経緯
運転席右下の配線に割り込ませるタイプのため取付は簡単でも 増えた配線の収納が難しかった
ネットを調べると出てくる汎用リレーを使った方法の方がスマートに行くと思う

2.のレカロシートは3月16日の投稿で紹介した「レカロ SP-JJ フランカー
その後もヤフオクには同様のシートが出品されているが 程度と価格から言ってこの落札分が丁度良かったと思う

3.テールランプは程度の良さそうな出品を見つけたので 相場よりちょっと高めだが確保の目的で落札してみた
届いた物は想像以上にきれいな状態だったので 専門の業者でLED化してもらった
現在はそのLED化したものに取り換えているが 写真がないので紹介は後日

テールランプについては前期型(AP1-100〜120)の場合 後期タイプ(AP1-130以降)に交換するという手もあるのだが 3連ランプよりも2連ランプのレイアウトの方がデザイン的に好みなのと 後期タイプはボディに穴開け加工も必要なのであまりやりたくなかった
まあ詳しいことは写真を用意してからにしよう

4.無限……タイプのシフトノブについてはちょっと失敗だったと思っている
それまで最初から付いていたシフトノブの形がちょっと気に入らなかったので タイプSのシフトノブを取り寄せて使っていたのだが そのシフトノブはアルミがむき出しのタイプなので ゴールデンウィーク頃の気候でもけっこう熱くなってしまった
そこで少しでも熱くならないタイプが欲しくなったのだが 後期型用の純正革巻きはデザインが好みじゃないので除外
チタンも良さそうだと思ったが それなりに熱くなるという情報を見つけてしまったので除外
無限のカーボンタイプが良さそうだなと思ったのだが 売価が15,000円ぐらいする
それで中古はないのかなとヤフオクを眺めていたら発見したので即落札したのだが 落札メールのタイトルを見て目が点になった
「無限風シフトノブの落札おめでとうございます」 ってあれ? 無限“風”?!
パチ物かーーー!!
確かに無限製とは書いてないから出品者に問題はない 慌てた私が悪いのだ

届いた物を見てみると これまた無限のにソックリ

ただ取付はやや難ありで 何度も調整してやっと落ち着いたのだが その後にミッションの感触が悪いからオーバーホールが必要かもと指摘されたり 自分でもシフトの感触が悪いなと感じたりしていた
それが試しにタイプSのシフトノブに戻してみたら シフト時の嫌な感触は収まってしまった
どうやらこの無限“風”シフトノブのわずかなガタつきがミッションの不具合として感じてしまっていたらしい
ということでたぶんもう使わないと思う
当初の目的だった「熱くならない」というのは良かったのだが ちょっと経が大きくて握りにくいので 本物の無限製を買うこともないだろう

5.J’sレーシング ハイパーECUについては 入手して良かったと思う
VTEC切り替え時の段つきがなくなって操作性が良くなったし その後のマフラー交換やビッグスロットル交換で大化けしたしで大正解
無限やSPOONのECUは競合相手次第ではかなり高値になってしまうのに対して これは出品価格で落札できたのも良かった
仕様を見る限りでは SPOONの物よりもJ’sの方が扱いやすそうに思えるのだが これがブランドイメージというやつなのだろうか

6.VOLTEX GTウイングについては勢いというかなんというか まさに衝動買いだったが 取り付けてからは機能も見た目も気に入っている
翼幅が説明で1450mm 実測で1440mmなので車検に通らないサイズだったのだが 自分で切断調整して現在は1405mmの車検対応にしてある
高速道路の巡航では 法定速度でも安定感を感じることができるので充分に効果的だと思うし 見た目もなかなかバランスが良い
これもテールランプと同じく写真を撮ってから詳しく紹介する予定

こんな感じでいろいろと落札したが 実は他にも欲しいものをヤフオクで調達しようと出品チェックを続けている
これではいつかS2000ではなくY2000になってしまうな……というのがこのタイトルの由来だ

まあ そろそろチューンアップも打ち止めにしておかないとな

S2000(AP1)の加速

先日「加速」について投稿してから思いついたのだが S2000のゼロ発進加速については時々議論になる

誰かが「S2000(AP1)は発進加速がイマイチで 普通のクルマにも負ける」的なことを書くと すぐに「それは下手なだけ」といった反論が書き込まれる
他のクルマの話題なら前者がアンチの書き込みで後者がオーナーの書き込みに思えるが AP1に関しては逆だと感じる

S2000の2リッター版(AP1)のカタログデータはNA2リッターで250psのパワーがあり 許容回転数は市販車最高レベルの9000回転
こんな数値が並んでいると とんでもない加速をするイメージを持ってしまうが 実はそうでもない

ゼロ発進があまり得意でないクルマだということは オーナーなら感じていると思う
走り出してからの中間加速や コーナーからの立ち上がり加速ならばデータに近い体感は得られるが 街中での信号スタートではうっかりすると普通のミニバンにも後れを取ってしまう

まず 9000回転まで回る高回転型エンジンなので低速トルクはちょっと細い
スカスカというほどではないが 昨今のフラットトルクなクルマに比べたら扱いにくいエンジンになるだろう

そして1−4速がクロス気味なミッションは 相対的に1速が高い
つまりある程度回さないと元気に飛び出すような加速にならない

そこにきてノーマルECUでは1500回転あたりにぐずつくところがあり 発進するときにそこにハマると回転が上がりにくくて飛び出せないということがある

もちろん3500〜4000回転ぐらいを保って半クラッチを長めに引きずればスパッと飛び出すような発進は可能だが 街中での信号スタートではそこまで必死になることは少ないだろう
発進の度に爆音を響かせていたら周りからはすごく必死な人に見えてしまうし……

こんな風にゼロ発進が苦手な要素は複数重なっているのだが これは実際に体験してみないと分からないだろうと思う

ただこの発進加速が苦手になってしまう特性は 街中でこそ不便だが 峠道などを走っているときはむしろ利点になる

例えば1-4速がクロス気味なミッションはレスポンスが良いエンジンと相まってシフトチェンジが楽しいし タイトコーナーで1速まで落とせるのは扱いやすさになる
大抵のGTカーなどは1速が低いので 発進加速は楽にスピードが出る扱いやすさはあっても 普通に走っていて1速までシフトダウンするとギヤが低すぎて実用に耐えない場合が多い
私はそういうクルマでも1速までシフトダウンする運転をしていたが 回転合わせはかなり神経を使っていた記憶がある
それがS2000では3-2と2-1を同じような感覚でシフトダウンすることができて すごく楽になったと感じている

個人的に S2000は街中ではおとなしく走り 山道などでは回転を上げ気味で楽しくという風に乗るのが最良だと思っている
だから発進加速でもたつくことがあっても気にしないようにしているのだが 空いてる道の信号で先頭になったりすると少々アクセルを踏んでしまったりするのはご愛敬ということで……

GTウイング幅調整完了

先日ヤフオクで購入したVOLTEXのGTウイングは 幅が1450mm(実測では1440mm)だったので車検に通らない
車検に通るのは車幅から330mmを引いた1420mm以下なので 思い切って幅調整をしてみることにした

最初に完成の感想を書いておくが ワンルームマンションの一室でやるべき作業ではなかった……

それなりの広さの作業場があれば良いのだが ワンルームマンションでも風呂場ならなんとかなるだろうと考えて作業を始めたのだが 音が響くことを考えると電動工具は使いづらい
また 電動工具で万が一でも浴槽に傷を付けたりしたら面倒なことになる

それで今回は手動のパイプソーを使うことにした

選んだのはAmazonで売ってる「PARKTOOL(パークツール) ハクソー SAW-1」とカーボン用の替え刃

問題はウイングをどこで切るかと翼端板の取り付け方法をどうするか

翼端板は片側あたり3カ所をM3.5のビスで固定されているので できればオリジナルのねじ穴を利用したい

そこでウイングの端から約12mmを切り落とすことにした

実際にノコギリで切り始めると 切っていると言うよりは削っている感覚に近くて 思ったより時間がかかった
片側で約1時間 合計で2時間ほどかかって切断完了

切り落としたネジ部分は思いの外しっかりとしていて 翼端板をネジ止めするのには充分なようだ

しかし 切断後に翼端板を仮合わせしてみると真っ直ぐに取り付かない

いろいろな方法を駆使して角度や寸法を測ってみると最初の罫書きで失敗していることが分かったので 再度罫書きをして左右を5mmほど切断した

そして最初に切り落としたネジの付いている端部分の外側を削り落として ウイングの空洞にすっぽりハマるように調整
最後は補修用のFRPパテで固めて完了

最終的にウイング幅は翼端板を付けた状態で1405mmとなり無事に車検対応のサイズとなった

しかし やはり手動工具で切断したせいか翼端板とウイングとの隙間が目立つので 最後はブラックシーラーで隙間を埋めてみた

これが思いの外きれいに仕上がったので やっとクルマに取り付けることができたのだった

実際にウイング幅の調整をやってみて思ったのだが よほど立派な工具と作業場を用意できる場合を除いて メーカーに任せるのが良い

どうしても自分でやるという場合は カーボンの切り粉が身体に悪いので防塵マスクとゴム手袋は必須だ
また罫書きを精密にやらないと失敗するので 大きめの作業台はあった方が良い

翼端板がしっかりとくっついているか心配だったが ウイングを取り付けた後にアスファルトが荒れ気味の道路を小一時間ほど走ってみても翼端板がガタつく気配もないのでまず問題はないだろう

あとはフロントに適当なリップスポイラーを付けて空力改善を完成させたいが なかなか気に入ったデザインのものが見つけられない
格好良さだけで考えるとバンパーごと取り換えるものなら気に入ったのがあるのだが そういったものはFRP製になるのでちょっとした段差で割れたりする心配がある
また近い将来に岩手の実家に引っ込むことになりそうなので 雪道でラッセル車化するのも困る

何はともあれ リアはとりあえず安定したので フロントはゆっくり考えることにしよう

GTウイングを取り付けた

どんどん深みにハマっている気がする

というのも S2000にGTウイングを付けるなんて大人げないと思っていながらも 抵抗がなくなってしまっていることに我ながら呆れているからだ

取り付けたのはヤフオクで手に入れたVOLTEX製ウェットカーボンのタイプ1
翼幅は1450mmなのでこのままでは車検に通らない
ステイ長は225mm

当初は自分で取り付けようと思っていたのだが トランクに穴を開ける工具を買いそろえる金額とショップに依頼する金額にたいした差はなかったので 某ショップにお願いして取り付けてもらった
某ショップなんてぼかすのは車検対応じゃない翼幅だからに他ならない

翼幅については 近いうちに自分で切断して車検に対応した1420未満にする予定だ
ドライカーボンだと切断は大変らしいが ウェットカーボンなのでなんとかなるだろう

さて実際に取り付けてからの感想だが 中央道を調布ICから上り方向で走ってみたところ 後輪の接地感が上がったような気がする
すごく安定感が出た!……とかの劇的変化ではないが 足回りのブッシュをリフレッシュした効果も相まって 路面があまり良くない中央道〜首都高4号線をふらつくこともなく安定して走ることができた

実際には走り慣れた東北道を走ってみないと真価は分からないが また近いうちに首都高を長めに走って確かめてみるとしよう

GTウイングを付けるなんて いい歳をして大人げないとは思う
しかし ウイングを付けないで空力を改善しようと思うと 思いのほかお金がかかるというのもあって 手っ取り早く長距離移動が楽になるならいいかなと思って決断したのだ

ウイングの銘柄にはちょっと迷った

S2000用として定番なのは無限のカーボンウイングかVOLTEXになるが VOLTEXは普通に注文すると今は5ヶ月待ち
他には汎用品で納期が短めのものもあるのだが やはり取付が車種対応に比べるとどうしても「いかにも後から付けました」感が出てしまう

無限にしようかどうしようか なんて考えているところにヤフオクでの出品を見かけたので入札したというのが今回の経緯

中古としては値段が高めだし 車検対応じゃない1450幅ということで悩んだが 翼幅は切断加工でなんとかできそうだし 値段については5ヶ月以上も待つことを考えたら 時間を買うのと同じだと考えて決断した
実際に取り付けてみると やはり人気のVOLTEXは造りがしっかりしていて満足感が高い

翼幅を調整したらきれいな背景で写真を撮って紹介するとしよう

リタードの検証開始

S2000の話題としては今更だけども エンジンを保護するためにリタードという動作がある
具体的には 水温や吸気温度が適正な範囲から外れると 点火時期や燃料の濃さを調整してエンジンのパワーが下がるというもの

以前からいろいろ調べてリタードについては知っていたが 実際の温度がどうなっているか知りようがなかったので気にしないようにしていた
しかし夏になって暑い日が続いてくると 点火時期が遅くなったと思われるエンジンのガラガラ音を聞く機会が増えてきた(ひどいときはディーゼル車か と思えるほど)

それで今回 OBDIIから情報が取れるレー探を取り付けて 待ち受け画面にエンジン水温と吸気温を表示するようにしてみた

お盆休みの渋滞を走っているときなどは 水温の適正値80-90℃ に対して95℃程度になってるし 吸気温度に至っては適正の40℃未満に対して65℃とかになっている

水温はちょっとスピードを出せばすぐに下がるのでとりあえず問題はないのだが 吸気温は走ってもなかなか下がらない
ラジエーターを通り過ぎて熱くなった空気がエアクリーナーに行くから温度が下がらないと推察できるので なんとかならいかちょっと工夫をしてみた

既に多くのチューンアップパーツとしてラジエーターを追い越してバンパーから吸気できるものは出ているのだが どれもそれなりに高価なので ちょっとした実験程度で購入するのは抵抗がある

そこで台所用品として売っている天ぷらの油などをガードするアルミ板を買ってきて エアクリーナーボックスの吸入口からラジエーターを追い越して吸気できるように貼ってみた
(写真を用意しないとイメージしにくいと思うが あまりに素人仕事・やっつけ仕事なので公開は控えたい)

とりあえずアルミテープで固定して走ってみたが さすがに夏場の気温で40℃未満をキープはできないが 走ってさえいれば50℃を超えることはなくなった
リタードはスイッチのように切り替わるわけじゃなく 数値に比例して適用されるようなので 40℃に近くなれば効果があると言えるだろう

実際にパワーの低下はほとんど感じなかったし

こんな簡単な工作でも効果があると SpoonやJ’s Racingから出ているカーボンの吸気ダクトとか 無限のエアクリーナーとかを付けたくなってくる

しかし冷静になってみると サーキットでタイムアタックをするとかでもないので 適正温度にこだわる必要もないのかなという気がしてくる
まあ 今のままでは人前でボンネットを開けるのが恥ずかしいような状態なので もうちょっと体裁を整えたいとは思っているのだが……

S2000純正リアストレーキの取り付け

お盆休みの間に実家に帰省したので 以前から考えていたストレーキを付けてみることにした

フロントもリアも純正で リアはタイプSに標準に付いているもらしい

フロントは各所に取り付け例が載っているし難しい作業はないので リアストレーキについて解説してみよう
但し正式な取説もないし 写真も途中でバッテリーが切れて最後まで撮影できていない
中途半端な解説になってしまうがご容赦願いたい

この作業ではボディに穴開け加工が必要となるので 作業を始めてしまったら後戻りはできない

ではその手順を最初から

手順01
まずは穴を開ける位置を 付属の型紙を使って印を付ける


そして三角板を固定するための穴を開けてしまう
穴径は8mm
開けた穴にはさび止めをしておく

手順03
さび止めが乾いたら白いプラ部品をはめ込む

手順04
はめ込んだ部品には三角板に取り付ける対になる部品が最終的にこのように差し込むことになる


上記の部品は三角板の裏側に差し込んで固定する

手順06
三角板と下側のゴム部品とを合体させて ゴム部品を固定するための穴をボディに開ける
穴経は10mm

手順07
ゴム部品のボディ奥側は図のようにコの字金具にボルトがセットされている部品で固定する

手順09
三角板のフェンダー側の穴に合わせてフェンダーの裏にパッキンを貼り付ける

手順10
パッキンを挟み込むように金具を固定する
最終的にはこの金具に三角板をビスで固定することになる

手順08
三角板とゴム部品を合体させたものをネジ止めする
ゴム板のネジ止めは 金属のネジ受け金具を差し込んでボルトを差し込むと 内部でネジ受け部分が横になるという構造だが なかなか簡単には理想型になってくれないので 何度かボルトを差し入れて調整するのがいい

三角板の方は白い部品を中央にはめ込み 両面テープで固定する
位置が合っていれば白い部品が入るときにカチッと音がするはず

と ここまで撮ったところでカメラにしていたスマホのバッテリーが切れてしまった

ここまで出来ていればあとは各部をビスで固定するだけなので なんとかなると思う

ただ……付属のシリコンパッキンが余ってしまったのだが どこに使うのか想像もつかないのでスルー

とりあえず実家の岩手から自宅までの約500kmを走ってきても ズレもせずに固定されていたので問題ないと思う

ちなみにストレーキはフロントもリアの外側(上図での説明部分)と内側のも付けてみた

効果は……というと 高速道路巡航中の音が静かになった
今まで気にしたことのなかったタイヤのロードノイズが聞こえてきたし オーディオの音量を上げる必要もなかった
走行安定性については 先日のサスペンションブッシュをリフレッシュした影響の方が大きくて ストレーキの効果はよく分からなかった
でも 音が静かになっているということは風の流れが整えられていると思うので それだけでも良かったということにしておこう