ヘッドホンアンプ P-700u

数年前からヘッドホンオーディオに凝っている

ちょっと前まで住んでいたマンションが音に関しての環境があまり良いとは言えず 映像の音声をしっかり聞きたいと思ったらヘッドホンが最適だと思えたからだ

最初に買ったのはヘッドホンアンプにFOSTEXのHP-A3 ヘッドホンにAKGのQ701という組み合わせ
HP-A3はオペアンプを交換できるので 3種類ほどのオペアンプを取り替えながら楽しんでいた

その後ヘッドホンをいろいろ買い足したが 今でも残してあるのはBeyerdynamicのDT1350とT5p DT990pro
気がついたらBeyerdynamicばかりになってしまったけど
その後 現在のマンションに引っ越してから 以前から欲しいと思っていたSENNHEISERのHD800とバランス駆動できるヘッドホンアンプNmode X-HA1を購入した
ついでにSAECのバランスケーブルも買って しばらくそれで満足していたのだが X-HA1の高音がどうにも賑やかというか小うるさい感じがしてもうちょっとレベルの高いヘッドホンアンプが欲しくなってしまった
また HD800の評価でよく聞く音場がやたら広いというのをあまり感じられなかったというのもある

候補はいろいろあったが 中途半端なものを買ってもまた不満が出てくるだろうと思い 私が今買える範囲ではいちばん作りが良いと思えるLuxmanのP-700uを買うとことにしたのだった

P-700uはアナログのヘッドホンアンプでデジタル入力はないので DACはOPPOデジタルのBDプレイヤーBDP-105DJPを使用している
BDP-105DJPはUSB DACとして使えるし 今流行りのDACチップES9018を使用していてバランス出力ができるので P-700uも含めてフルバランス接続ができるのだ

音に関しては X-HA1の賑やかさに比べてノイズ感はほとんど無くなり とても落ち着いた音色が出るようになったと思う
ノリの良い曲の場合はちょっと物足りない感じもあるが 私の場合は音楽を聞いてる時間よりも動画の音声を聴いてる時間の方が長いので 映画やドラマの音については概ね満足している

音楽についてはHD800でボーカルが遠いという評価をよく見かけるが 私の環境ではむしろ丁度良いと感じる
確かに楽器の奥で歌ってる感じはあるけどね
ボーカルを重視して聴きたいときはT5pの方を使うことで補完できてる感じ

HD800がホールでの演奏とすれば T5pは狭めのライブハウスみたいな音がするので 古いジャズなんかはT5pの方が好み
T5pの欠点はケーブルが細くて頼りないこととケーブル交換ができないことなので そのうちバランス化してみようと思っている

気づいてみればP-700uについてほとんど何も書いてないが 大きく重いこと スイッチ類の感触が昔のオーディオアンプのようにしっかりとした感触なこと 入力切替などでスイッチを操作するたびにリレーで物理的に切り替えていることが分かるなど 私が思う「良い感じ」は全て満たしてくれている

音については ヘッドホンを鳴らすということについては充分な駆動力を持っていると思うので あとはヘッドホン自体と音楽ソース そしてDACの変更で調整していきたいと思う
まあ DACも今の環境でほぼ満足なのだが ES9018以外のDACも試してみたいんだよね

HD800だけを考えるならSENNHISERのHDVD800というのも考えたのだが たぶんそのうちP-700uを欲しくなるだろうとは思ったので買って正解だっと思う
オーディオにしろ映像機器にしろ 欲しいと思った物がまったく手に入らない値段ならともかく 予算が用意できる範囲だったら妥協しないほうが結局は無駄な出費が抑えられると思うんだ

ヘッドホンなんかは1~3万円ぐらいの範囲のものを短期間で8本ほど買ってしまったからね
そして残っているのが5本で 実際に常用してるのは2本だけ

趣味で妥協をする場合は 高額なものを買うより決意が必要ということだね