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OBDIIアダプター動作報告

セルスターのレーダー探知機「AR-353GA+OBDII接続アダプター RO-116 」を購入して取り付けてみた
目的は速度取り締まりの探知よりも OBDIIによって「吸気温度」と「エンジン水温」を表示できることと バックカメラの映像を映すこと

バックカメラは今までナビ(カロッツェリア楽ナビポータブル:AVIC-MRP600)につないでいたのだが バックギアに入れると起動するバックカメラの映像信号では自動的に切り替わらないので この探知機の映像入力で自動的に切り替わったらいいなと期待してのことだ

取り付けにあたってOBDIIアダプターで接続したのだが セルスターの公式サイトでS2000のAP1は対応の一覧にないので目的の情報を得られるかどうかは賭けだったが 接続して設定を行ったら吸気温度とエンジン水温は無事に表示された(AP2は設定あり)

OBDIIのメーカー設定は「ホンダ2」

取り付けてからまだ走り回ってないしデータの更新も行っていないので 本当の使い勝手はこれからというところだが ネットでもAP1でOBDII情報が取り出せるかどうかはなかなか判断がつかなかったので とりあえず書き込んでみた次第

バックギアとの連動でバックカメラの映像に切り替わるようにできるのかどうかは まだ設定を調べてないので後日の報告としよう

なんで「吸気温度」と「エンジン水温」の表示なのかということは S2000の場合 エンジン保護のためにフルパワーが出せる温度範囲が狭いのが理由
その範囲は
水温:80-90℃
吸気:40℃以下
ということだ
夏場では水温も吸気温も範囲をすぐに超えてしまってパワーが落ちると言われているので 確かめてみたかったのだ

<2016-08-29 追記>
バックカメラの映像は設定で無事に映すことができた
ギヤをバックに入れると自動的に切り替わるので 目的は果たせたということだ
ただし 画面が小さくてちょっと見づらい気がする
画面がもう一回り大きいAR-383GAにすれば良かったかもしれないと思った

回り道してた

今日はS2000のサスペンションブッシュを交換してきた
S2000を購入してからずっと足回りのセッティングには悩み続けてきたが その悩みはどうやらブッシュ交換ですっかり解消したらしい

ブッシュがヘタってどんな症状が出ていたかを並べてみると

・アライメント値が狂う(測定の度に違う)
・後輪が暴れて安定しない
・直進性が悪い
・いつもガタピシと音がする

そのためアライメント値を工夫してみたりダンパーの減衰力をいろいろ試してみたりしたが 上に並べた症状はブッシュ交換で直ってしまった

回り道をしたなあ……という思いもあるが S2000を専門家に点検してもらってブッシュ類がヘタっていると判定されたら素直にブッシュ交換をすることをお勧めしたい
ブッシュがおかしな動きをしている状態でいくらアライメントや減衰力を調整しても思い通りの動きは得られないということを思い知らされたという感じだ

今回の施行は以下の通り

・無限強化ブッシュによるサスペンションブッシュの打ち替え
・フロントロアアームのコンプライアンスブッシュはクスコ製でピロ化
・タイロットエンドブーツ等 ブーツ類の新調
・リアスタビライザーをAP1-130のものに交換(柔らかくなった)
・アライメント調整
 フロントトーを トータルで1mmトーアウト
 リアトーをトータルで4mmトーイン
 キャンバーは フロント 1° リア2°

これで道路の段差を乗り越えてもガタガタ言わなくなったし ハンドルも切り始めはちょっとダルになったが思い通りに動く

リアスタビを柔らかくしたので車線変更ではちょっとフワッとした感触が出るようになったが 今がブッシュ交換前に試験的に設定したダンパーの減衰力のままなので 調整すれば良い感じになりそうだ

何にせよ 長々と回り道をしたが やっと足回りセッティングのスタートラインに立てた感じがするので 減衰力を煮詰めていけば走りがもっと楽しくなるだろう

と 本来は良いことばかりなのだが 実はブッシュ交換前のガタピシ言いながらも路面状態がダイレクトに感じられていた状態も良かったかもしれないなんて思えてくる
今はすっかり別な車になったレベルで穏やかな挙動になったので 慣れるまでは違和感を感じ続けるかもしれない

単純に言うと穴の開いた地下足袋から立派なスニーカーに履き替えたようなものかもしれないが 穴さえ開いてなければ地下足袋もいいかもね……と思ったのだった

バランスは大事

ゴールデンウィーク前あたりからS2000の足回りの設定に悩んでいた
発端は車検の事前整備でダンパーの調整をおかしくされたことなのだが その後も車高やアライメントを調整し直したり ダンパーの減衰力をいろいろ試したりしても どうにも丁度いいセッティングが見つからず つい最近もまたクルマの挙動がおかしいと感じていた

アライメントなのか それともやっぱり劣化してるブッシュ類を交換しないとダメなのだろうか……と考えていたのだが 意外なことで解決してしまった

実は4月の車検で後輪がスリップサインが出るほど減っていることを指摘されたのだが 予算の都合もあって後輪だけをグッドイヤーのRSスポーツ Sスペック(245/40R17)に取り替えていた
そして先日細かいチューンアップでパワーの上がったエンジンに対してブレーキの効きが悪いと感じてきたので ブレーキパッドとローターを新調することにしたのだが ついでにゴムが劣化しているっぽいフロントタイヤも交換することにした
銘柄はリアと同じグッドイヤー・RSスポーツSスペック(225/45R17)

今回はブレーキの新調がメインだったので その結果が楽しみだったのだが……

走りだして数分で感じたのは直進性やギャップに対する挙動が安定していることだった
ブレーキが足回りの挙動に直接影響するわけではないので 改善したのはフロントタイヤの新調によるものだろうと思う
ブレーキやタイヤの交換の前に感じていた不安定感はすっかり姿を消して 轍のある荒れ気味の舗装路でも思い通りに走れるし 加速時にハンドルを持っていかれるような感覚もない

つまり前後のタイヤはちゃんと揃えたほうが良いという 考えてみればすごく単純なことで不安定感は解消されたということなのだった

話は変わるがS2000を街乗りで楽しくという目的のアライメントについて 私なりに調べて理想値が分かってきた

次回 アライメント調整をするときには以下のような数値にしようと思う

フロント

トータルトー -0°5’(1mmほどトーアウト)
キャンバー -1°00′

リア

トータルトー -0°30’以下(3.8~6mmトーイン)
キャンバー -2°00′

こんな感じ

フロントのキャンバーはあまり寝かせるとハンドルが軽くなりすぎるし1°ぐらいが丁度良いと思った
トーはトータルで1mmほどのトーアウトとすることで ハンドルの切り始めにほんのちょっと「溜め」ができる
現在はトーゼロでハンドルを切るとすぐに方向を変え始めるので 峠の下りを目を三角にして走る……というような場面では良い感じだが 普段使いでは少々疲れる
切り始めのちょっとした遅れが 安心感になるのではないかと思うのだ

リアについてはフロントに対して1°増やしたキャンバーでコーナリングの安定感を得て トータルトーで6mmという標準値に近い設定とすることでS2000らしいオンザレール感を得られるようにする
現在はリアのトーをトータルで3.8mmとしているが 今でも後輪の挙動は良い感じだ

リアトーは操作性にかなり影響するということを知ったので 3.8mm~6.0mmの範囲に収めておくのがいいかなということだ

と……なんだか長い話になってしまったが 前後のタイヤの種類や状態はできる限り揃えた方がいいということを今回感じたし アライメント値も闇雲に動かさない方がいいということも感じた

ブレーキについては取り替えたばかりでやっと当たりが出てきた状態なので もうちょっと走り回ってから感想を書くことにしよう

<2016-08-29 追記>
タイヤの前後差が走行に影響していたと書いたが その後に足回りのブッシュを取り換えたらすっかり落ち着いた走りになった
もちろんタイヤの前後差が走りに影響があったとは思うが ブッシュ交換での変化があまりにも大きかったので この投稿で書いたことは勘違いだった可能性が高いとも思ったのだ

ブレーキについては ローターとパッドが馴染んできたら感触がだいぶ良くなって ペダルを踏んだら踏んだだけ効くという感じになったので 概ね期待通りになった
しかし 踏み始めがちょっとフニャっとした感じがするので いずれはブレーキラインをステンレスメッシュにしたりキャリパーをオーバーホールしたりも考えている

とりあえず最終

とりあえずなのに“最終” 日本語としてどうかとは思うが正直な感想である

何が最終なのかというと S2000のチューンアップについてはここらへんを最終にしようと思ったのだ

というのも 今日 ホンダ系のチューンアップパーツメーカーであるSpoonのアンテナショップTYPEONEで「バルブクリアランス調整」と「ベンチュリービッグスロットル装着」を行ってきた
費用はしめて84,000円ほど

走行距離が12万キロを超えてバルブクリアランスの調整はやりたいと思っていたし ビッグスロットルにすれば走り出しのときに感じるアクセル操作の加減の難しさが解消されると思ったからだ

チューンアップ費用としては比較的安い方だし 効果も「エンジン音が静かになる」「アイドリングが安定する」「少しのアクセル開度でエンジンが吹け上がる」といった どちらかと言えば穏やかな変化と予測していた

予測していた効果はきちんと感じられたで実行したかいがあったのだが……

実際に走ってみると予想を大きく超えてパワー感が上がった

アクセルを踏んだときのレスポンスが良くなったのは想定内だったが 全域でパワーがあきらかに上がっていると感じる
どれぐらいの差かと言えば 調整前でのエアコンを使っていない状態が 調整後ではエアコンを使っている状態ぐらい
というよりも エアコンを使ってもパワーの落ち込みを感じないといった方が正しいかもしれない

吹け上がりはとてもスムーズで ゼロスタートからの加速もとても良い

実は今まで 「S2000のパワーに不満は無いし そもそもこのクルマはパワーを楽しむクルマじゃない」なんて口では言っていても ゼロスタートで最近のミニバンやSUVをぶっちぎることもできないことに 腹の底でモヤッとした不満を持っていた

それが今回の調整ですっかり解消されたと思った

足回りや幌を刷新したりするという課題は残っているが とりあえずエンジンに不満はなくなった
それで今回のタイトルが「とりあえず最終」になったというわけだ

それにしてもバルブクリアランスの調整とビッグスロットルで調子が良くなったF20Cエンジンは本当に素晴らしい
4気筒の傑作エンジンだと改めて思った

なんだかS2000を手に入れたばかりの頃に感じていた とにかく走り回りたいという気持ちがよみがえってきた

以前はよく気分転換で首都高を流したりしていたが また再開しようかと思ったりしている

マフラー交換

先日というか けっこう前からS2000の空力特性に悩んでいた

見た目は車高が低くて空力が良さそうに見えるS2000だが 実は印象に反して空気抵抗が多いと感じる
空気抵抗が多いというよりは 空気のいなし方が下手という感じだろうか

初期型のオプションで用意されていたモデューロのリップスポイラーなどを付けるとフロントはけっこう安定するらしいし ちょっとしたリアスポイラーやウィングを付けるというのも定番の空力チューンナップなので そこらへんをやってみようかと考えていた

そんな流れの中でホンダ車のチューンナップで有名なホンダツインカムの製品で気になるものがあったので見に行ったのだが その時にキャンペーンをやっていたマフラーに一目惚れしてしまった

実はこの春あたりから頻繁に屋根を開けて走っていて その時に音が寂しいという感覚があり 良い音がするマフラーもほしいとは思っていたのだ

マフラーの希望としては
・アイドリング時にはノーマルと同程度の音量
・高速道路の巡航で多用する3~4千回転でこもり音がしない
・ハイカムに切り替わったら伸び伸びとした音がする
というものだったが S2000のマフラーに詳しい店で相談したときにはHKSのSSM(スーパーサウンドマスター)ぐらいしかそういうのは無いかも……と言われていた

当初はそのSSMが良いなと思っていたのだが ホンダツインカムのFEEL’Sソニックマフラーの外観が気に入ってしまったのだ
詳しく聞いてみるとFUJITSUBO製で似た製品でRM01Aに近い製品ということだが RM01Aは後期型(AP2)にしか対応しないがソニックマフラーはAP1も大丈夫ということで決めた

そして取り付けてもらったのでファーストインプレッション

アイドリング時の音量はノーマルよりも静かなぐらいだが ちょっと回すとけっこう太い音になる
最初に考えていたHKSのSSMのような高音寄りの音ではなく 全体的に太めの音
心配していたこもり音に関しては 残念ながら3000~3500回転あたりで耳に圧迫感を感じるような音がある
その範囲だけを外せば気になるこもり音はないので 慣れればなんとかなりそうだ

排気系のチューンはパワーアップやレスポンスアップを望むならエギゾーストマニホールドからやるのが良いと言われるが 実パワーはともかくマフラーの変更は気分が上がる

本当なら足回りや空力 そして幌を先にやるべきなのだが 今回は音をチューンして気分が上がったので思っていた以上に楽しくなったから良かったと思う

空力もそうだし足回りも中途半端な予算では満足できるところまで行けそうにないので 予算をしっかり用意して取り組みたいと考えている

というか もうさすがにお金を掛けることを止めないと本当にヤバいかもしれない
すでに買ったときの値段でもう一台買えるぐらいのお金を掛けてしまっているのだから……

(2016/7/19 追記)

先日都内を走り回っているときに地下道で回転数を思いっきり上げてみたが 太めの音だと思っていた音質が高回転ではレーシングエンジンのような響きになった
またエンジンをかけた瞬間の音もなかなか良い
S2000は本来の高音寄りの音質を強調したようなのが良いと思っていたが 太めの音から高回転では荒っぽい音質に変化するソニックマフラーの音がだんだんと好みになってきた
やっぱり音というのはクルマの重要な要素だと改めて思ったのだった

ECUを換えてみた

先日ヤフオクでS2000前期型用のチューン済ECUを落札できたので早速取り換えてみた

ECUはJ’s RacingのハイパーECUというもの

調べたところスピードリミッター解除とか燃調の最適化などの他にV-TECH切替ポイントが標準の5900rpmから5400rpmに落としてあるとか

実はこのV-TECHポイントの変更が一番期待しているところだったりする

S2000のエンジンは高回転型でV-TECHによってハイカムに切り替わるのが特徴なのだが その切替の寸前で一旦トルクの落ち込みがある
そして約6000回転になった瞬間にエンジン音が変わりパワー感が上がってなかなか気持ちの良い加速をするのだが さすがに6000回転をキープするなんてのは一般道では難しいし現実的ではない
これが5400回転で切り替わってくれればパワーバンドが広がって楽しくなりそうだと思っていたのだ

実際にECUを交換してから走り回ってみると ハイカムへの切り替え寸前のトルク落ちが無く 気がついたらハイカムになってるという感じになった
低回転でのトルク感も増しているので全体的にパワフルになっているのだが ハイカムに切り替わったときの「きたきたーー!」みたいな感じは無くなってしまった

全体的に扱いやすくはなったが ちょっと寂しいとも感じる

トルク感が増したと書いたが 実際の操作としては実用的な回転数が500回転ほど下がった感じで 街中で普通に走っているのが楽になった
以前だったら3速から2速に落としていたような場面でも 3速のままで行ける感じ
ちょっとだけずぼらな運転ができるようになったと言ったところだろうか

本当ならECUチューンは現車合わせを行って細かく調整するべきなのだが とりあえずはこの“吊しECU”でも個人的には満足できると思った
今後吸排気にちょっと手を入れる予定なので それが済んだらまた感想を追加していく予定

それにしても2.0リッター版S2000(F20Cエンジン)のチューンは既に定番が出来上がっている感じなので 最近では後期型の2.2リッターをチューンする方が楽しそうだななんて思えてきた
ノーマル同士の比較では カリカリレスポンスの初期型に比べて後期型は普通のスポーツカーという評価らしいが ECUを含めたエンジン周りをいじるとかなり楽しいとも聞く

まあ せっかく手に入れた初期型S2000なので リフレッシュやライトチューンをしながら長く維持していきたいものだ

(2016/7/19 追記)

ECUを換えてからマフラーを交換してバルブクリアランスを調整 そしてビッグスロットルに取り替えたらパワー感が大幅に上がり レスポンスも良くなった
入口から出口までの抜けが良くなった感じなのだが それがECUの燃調などと合ったのかもしれない
完全にノーマルでECUだけを取り替えた状態では なんとなく変わったか?……気のせいか?? 程度の変化だったがマフラーを換えて「おっ?!」と思える変化があって クリアランス調整とビッグスロットルで完全にエンジンが目覚めた感じ
簡単に言うと吸排気系にまったく手を入れるつもりがないなら ECUチューンはせいぜいVTECポイント手前のトルクの落ち込みが緩和される程度と思っていた方がいい
そのことを今回の変化で実感したのだった