アコードユーロR(CL7)

今年の10月から車をアコードユーロR(CL7)に乗り換えた
毎日の通勤や生活の足として使ううちにだいぶ乗り慣れてきたので、自分なりの感想をメモしておこう

ところで何故アコードユーロRなのか……

それは予算内で近所の中古車販売店にあったから……というのが最も大きい理由だ

S2000を事故で廃車にしてしまい、車両保険の範囲では同程度のS2000を購入することが無理だと分かったのだが、どんな車にしようかはけっこう悩んだ

知り合いの整備工場では、とりあえずの足車として多走行の軽自動車でも買ってS2000の購入資金を貯めるのが良いのでは?と提案された

確かに営業車として使われていたものなら新しめなのに安く買えるし程度の良いものもそこそこあるらしい
最初はその意見に賛同して車探しをしたのだが、S2000から乗り換えることを考えるとやっぱりある程度のスポーツ性は欲しいな……と思い直すようになった

候補としてはEP3のシビックタイプRとアコードユーロR

特にホンダ好きというわけでは無いのだが、6速ミッションのバック位置が他のメーカーでは1速の左にあるので違和感があるだろうなとか、やっぱりターボなどよりNAがいいなとかを考えていくと2000年代前半のホンダになってしまったのだ
そして結局、自宅近くにある中古車販売店に置いてあったCL7が予算内で程度が良かったので決めてしまったというわけだ

という事情説明は程々にして車の感想を

感想とは言っても平成15年製で19万キロも走っている車なので新車状態とは比較にならないと思う
そんなわけで多少の不満を書いても決してCL7自体を貶しているわけでは無いと理解して欲しい

まずエンジンだが、ホンダの傑作と言われているK20Aは下からトルクもあるし、上は軽く回るしで評価が高いのもうなずけた
私のは19万キロも走っているとは信じられないほどエンジンの外観がきれいで、パワー感も充分にある
もしかしたら載せ替えているのかもしれないと思えるほどだ
ただ個人的には、S2000のF20Cエンジンのような下のトルクはあまりなく回せば回すだけパワーが出てくるようなタイプの方が好みだと再認識させられた

次にハンドリング

S2000と比較してはいけないのかもしれないが、やっぱりちょっと緩い
まあ、FRのスポーツカーとFFセダンのスポーツタイプを比べるのはおかしいとは思うのだが、もし普通のセダンやコンパクトカーからCL7に乗り換えたら充分にクイックなハンドリングだと感じるだろう

内装についてはとにかく広いと感じた

S2000からの比較というだけでなく、なんか広いなと思わせられる造りになっていると思った
ただしシートがレカロのSP-Jなので運転中のホールド感は充分にある
あと、トランクは広い

そして今まで知った欠点を並べておこう

まずオーディオの変更や増設は難しい

私のはメーカーオプションのナビが付いていたのだが、これが鬼門だった
ACCをONにすると画面には「ディスクを確認してください」の表示のみで、他には何も表示されない
空調のコントロールも表示されないので、とりあえずAUTOにして温度もとりあえず押してみるぐらいしか方法がない

なんとかナビ画面を表示できないかといろいろ画策してみたが、結局純正ナビを諦めてナビ無し用のパネルをヤフオクで調達して使っている

CL7純正ナビ最大の欠点は、ナビ機能と空調が一体となっていて、しかもナビの地図データが読み込めないとそこで処理が止まってしまうというクソみたいな設計だ
ナビ用の地図データの読み込みは基本機能を立ち上げてから行うようにすれば、とりあえず空調やCDプレーヤーは使えるはずなのに……

最初はなんとかナビを動かしてみたくて、ヤフオクでDVDの地図データを入手してみたがDVDドライブ自体がダメで読み込めない
動作確認済みのDVDドライブはヤフオクでも妙に高値が付いてしまって予算を超えてしまう

そこで接続端子がほとんど同じなレジェンド(KB1)のHDDドライブを入手してつないでみるとナビは起動したが、空調やナビの操作はできない状態になってしまった

起動できたナビ画面は今の水準ではショボすぎることが確認できたので、そのうち予算ができたら社外品のナビを取り付けてみるとしよう

それから先日紹介したクイックシフターの導入

ノーマルのシフトレバーは左に大きく曲がってオフセットされてるので1速が遠い
そして横も縦もストロークが大きくて、シフトとアクセルのタイミングを合わせるのが難しかった
オルガンペダル式のアクセルは案外使いやすくてヒール&トゥも問題ないのだが、肝心のシフトダウンで回転が合わなかったのだ

前の投稿で紹介したK-TunedのビレットシフターはS2000を思い出させられるぐらいにシフトストロークが短くなってとても感触が良くなった
一般によく知られている無限のクイックシフターがどうなのかは知らないが、シフトレバーが短くなっているという無限製では手の位置が下がりすぎてしまうと思うので、K-Tunedのノーマルとほぼ同じ高さでストロークが縮まるというのはとても良いと思った

あとは車高の問題

CL7のノーマル車高はやはり高すぎると思っている
前を4cm、後を3cm程度落としたらタイヤハウスとホイールの位置関係がちょうど良く収まりそうだ

ダウンサスだけで落とすのも良いが、少々抜け気味のダンパーをリフレッシュする意味でも車高調を入れたいなと思っているが、今は予算が無いのでそのうち……そのうち……

それからCL7に限らないが、交換したミッションオイルがなかなか良かったので紹介しておく
BILLION ビリオンOILS FFミッションオイル OPENデフ用 80W-90

ホンダ純正のミッションオイルはかなり柔らかいのでこの硬さはどうかと思っていたが、走り出しこそちょっと渋いものの、オイルが暖まってからの感触はなかなか良い
純正ヘリカルLSDの効きはあまり感じないが、普段使いの速度域ではスムーズに曲がっていけるので問題ないと思う

何はともあれ、だんだんと愛着が湧いてきているのは確かなので、これからも少ない予算でできるだけのファインチューンをしていきたいと思う

K-Tuned Billet Shifter導入

先日の投稿でS2000からアコードユーロR(CL7)に乗り換えたと書いた

ユーロRの乗り味については別の機会に詳しく書くとして、乗り始めて最も不満があったのがシフトフィールだった
みんカラあたりをCL7で検索してもらえば理解してもらえると思うが、シフトレバーが左に大きくオフセットされているせいで1速の位置が遠い
またストロークも大きいので、シフトの度にバタンバタンとした感覚がして回転合わせが上手くいかなかった

いろいろと情報を漁ってみると無限からクイックシフターが出ていたらしいが、絶版となっていて今となっては入手が困難
無限のはシフトレバーが真っ直ぐになっていて、さらに純正よりも25mmほど短くなっているそうで、ネットでの評判はすこぶる良い
どうにか入手できないものかと行動してみたが、運良くヤフオクあたりに出品されるのを待つしかないようだ

ところが、検索ワード「cl7 クイックシフター」で検索しているとカナダのチューンブランドのK-Tunedというところからクイックシフターが出ているらしい
写真を見ると純正のシフター部品を流用している無限製とは違い、アルミの削り出しっぽい外観でやたらカッコいい

しかし値段もなかなかのもので、セカイモンあたりで探してもだいたい日本円で5.5万~6万円弱といったところ
送料もそれなりにかかるし、場合によっては関税まで取られるらしいし納期もかかりそう……なんて考えで堂々巡りを続けていた

そんなところにヤフオクで在庫あり新品の出品があった
K-Tuned Billet Shifter

散々悩んだあげくに落札して、今日取り付けてみた
落札価格は 67,200円也

取り付けは純正のシフター一式を取り外して、同じように取り付けるだけ
みんカラあたりでたくさん見つかる無限クイックシフターの取り付けを参考にしたので、大きな苦労もなく取り付けることができた

しかし台座を取り付けるところのカラーは付属していないので、純正品から移植する必要があったのは予定外だった

取り付け写真がなくて申し訳ないが、シフトレバーの高さは純正とたいして変わらない

シフトの横方向を制御するスプリングがかなり硬いので操作性が悪くならないか心配したが、実際に取り付けてみると問題はなかった

そして肝心の操作感

正直なところ驚いた

S2000を初めて運転したとき、シフトストロークのあまりの短さに「えっ?!」と思った感覚を思い出させられた
シフト位置は純正と変わらないが、オフセットが無くなって運転席に近くなったので、なんとなく位置が高くなったような感覚がある
それがなんとも具合が良い

そしてシフトストロークはS2000を思い出させられるぐらいに短くカチッと決まる

S2000のシフト感覚に慣れた私には嬉しい誤算だが、普通のマニュアルシフトに慣れている人は戸惑うかもしれない
それぐらいカッチリした感覚に変わったのだ

作業の途中では、ここまで高いものを買って本当に良かったのか?なんて思っていたのだが、取り付けが終わって実際にシフトしてみると後悔の念なんかはどこかに吹っ飛んでしまった

値段から言って誰にでも勧められるものではないが、ゆるいシフトフィールのせいでどこかぼんやりした操作性だと思っていたユーロRを楽しく走らせることができそうで嬉しくなっている

後は注文済みで発送を待ってる強化クラッチペダルを導入すれば、さらに楽しくなりそうだ