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アイカツ!が終わって

今年の3月31日で3年半続いたアニメ「アイカツ!」が終わった

偶然に第1話を見てから 気がついたら発売されたBDやCDをほとんど買い揃えるほどハマってしまったので 最終話を見た後は喪失感がすごかった

アイカツ!の何がそんなに面白かったのか……ということについては語り尽くせないし 見た人それぞれに面白いと思うポイントが違うかもしれないので 出来れば身近な人には見てみて欲しいと思ってしまう

ただ全部で178話もあるから 有料配信とかDVDレンタルとかでもそれなりにお金が掛かってしまうから 簡単には勧められないなとも思う

以前は「劇場版アイカツ! 大スター宮いちご祭り」を 特典映像の「前夜祭」から本編を見ることでアイカツ!がどういうものか理解してもらうのが良いと思っていたのだが 最終話の放送を見た後はちょっと考えが変わってきた

所謂「アイカツ!らしさ」を感じられるのは 後発で劇場用に作られた「アイカツ!ミュージックアワード みんなで賞をもらっちゃいまSHOW!」の方じゃないかなと思ったのだ

なんか長いこと見続けて要所要所で感動させられてきた身としては ついつい身近な人に「いい歳したオッサンが涙するアニメ」といった表現を使ってしまうので感動ストーリーと思われてしまうかもしれないが アイカツ!の本流はあくまでコメディ

なので鑑賞するのに特別な心構えなんか無しに気楽に見てほしいのだが 薦める側からすると無意識に力が入ってしまっている感じなのだ

だから最初に見るのはミュージックアワードが良いと思う
それで「何だこれ??」と思ってもらえればいい

そして本編を楽しむなら 第1話から見るのは大変なので 第4期(第153話「とびだそう、広がる世界!」)から見るというのも有りだと思う
アイカツ!の基本設定やアイカツシステム スターライト学園のことが一応最初から語られているから 普通の2クールアニメを見る感覚で見れると思う

ただしこれは“察しのいい人”限定

登場人物の設定や関係性を一から知りたい人は やはり第1話から見るのがいい
その代わり 1話から見るなら最低でも12話の「We wish you a merry Christmas!」までは見てほしいと思う
アイカツ!がどんな作品なのか分かってもらえると思うから

うーん……やっぱりどうしても押し付けがましくなってしまう

アイカツ!は終わって 4月からは「アイカツ!スターズ」が始まったが これはまだ2話までしか放送されていないし 今のところは似て非なる作品という感じ

できたらドラマ「CSI:」シリーズのCSI:マイアミやCSI:NYがあったように 1年区切りぐらいでアイカツ!とアイカツ!スターズとを交互にやってくれたら嬉しいのだが アイカツ!はあくまでゲームや関連商品の販促アニメという側面が重要なようなのでそういう展開は無理なのかもしれない

ズルズルと

10月の半ば頃に今季のアニメで早々に切った作品を並べた投稿をしたが 継続して見てる作品が決まってからも 切りそびれた感じのままズルズルと視聴を続けている作品が2つある
コメットルシファー コンクリート・レボルティオ~超人幻想~の2本だ

どちらもあまり面白いと思ってないのに切りそびれたのは 作品が何を表現したいのかがよく解らないストーリーなのでもしかしたら後半に大きな展開があるかもと期待していたからだった

コメットルシファーはこの時点で第9話まで進んだが 未だに何を表現したいのかがよく解らない
世界観もよく解らないまま登場人物の立場や人物像もよく解らない
それらしい説明回があるのかなと思っていたが 最後まで無さそうだ
敵方(?)はいい歳して幼稚園児みたいな感情表現をしてるしメカみたいなのの動作原理もよく解らず 全体的になんとも言いがたい作品

ここまで見ちゃったからには最後まで見るつもりだが たぶん主題みたいなのは最後まで理解できないかもしれない

コンクリート・レボルティオ~超人幻想~の方はというと 原作が會川昇ということで正直なところ「面倒くさい展開の作品になりそうだな」と思っていたらその通りだった
初っぱなから時間軸を弄くってくる展開はアメリカのドラマ「ダメージ」を彷彿とさせられたが 内容を理解しようと思っても誰が主人公なのかがよく解らない
こちらも9話まで見てしまったが なんとなく表現したいのは超人とかヒーローの悲哀みたいなものなのか?と思ったが それだったらワンパンマンの方がずっと解りやすくて小気味がいい
絵がボンズのクォリティなのでなんとなく見続けているけどもストーリーは全然楽しめてないのが実際のところだ

それにしても會川昇という人の作品を目にする機会は多いけど なんというかこの人は人間が嫌いなんだろうなと毎回思ってしまう
登場人物の思考パターンがねじ曲がっているので感情移入がしづらいというのがそう感じる原因かもしれない

正義のヒーローとかについてはだいぶ前から何が正義で何が悪なのか……といったテーマがいろんな作品で語られているが 正義のヒーローが苦悩する姿はよほど展開が面白くないと飽きちゃってる感がある
その点ワンパンマンは主人公が苦悩しない(ように見える)ので それが逆に新しく感じてしまう

数年前に韓流ドラマが流行ったとき 日本のドラマよりもストレートで面白いという意見をよく聞いたが アニメも一度原点に帰ったほうが良いのではと思うことが多くなった
思えばハリウッド映画もスピルバーグとかルーカスが台頭する前はストーリーがごちゃごちゃした作品が多くて不調だったが スピルバーグやルーカスなどが基本に忠実な起承転結で描く映画を広めていくことでハリウッド映画全体が復興したと記憶している

まあ単純に 私自身がスッキリした展開のアニメが見たいと思ってるだけなのだが……

選別の時期

2015年も10月中旬になって10月開始のアニメも継続して見る見ないを選別する時期になった
相変わらず放送本数は多いが最近は残る本数の方が少ないような状況になってしまっている

継続視聴をまだ決めてない作品もあるが とりあえず現時点で切ったものについて書いてみようと思う
ちなみに私の場合 萌え系日常系にあまり興味が無いので 「ゆるゆり さん☆ハイ!」とか「ご注文はうさぎですか??」などは最初から見ていない
古くさい人間なのでヤマもオチもない展開というのに馴染めないのだ
なので作品の善し悪しについての判断基準が古くさいのはご容赦願いたい

それでは1〜2話を見て切った作品を並べてみよう

ランスアンドマスクス
世界観もキャラ設定もまったく共感できなかった
ただの萌えキャラ動物園になりそうだったので切り

落第騎士の英雄譚
冒頭でピンク髪のヒロインの着替えに主人公が遭遇し成り行きから対決となるという「学戦都市アスタリスク」と展開がかぶりまくったこの作品
アニメのテンプレ展開とはいえ双方の制作サイドは冷や汗ものだっただろう
個人的に学戦都市アスタリスクの方はとりあえず視聴継続を決めているが こっちはいろいろと納得できない設定が多すぎて切ることにした

まず主人公とヒロインが寮で同室というのが納得できない
年頃の男女をまがりなりにも学校の寮で同室にするというのは いくらなんでも無理がある
そしてヒロインが簡単にデレているのにも違和感がある
高い志を持ったキャラであれば 主人公になびくにしても もう少し強力なエピソードは欲しいところだと思った
寮での同室設定もヒロインと主人公を急接近させる手順を大幅に省いたようにしか感じられない
さらに主人公を愛してやまない妹の登場……となれば先の展開は簡単に想像できてしまい その予想できる内容が好みではなかったのだ

先に書いた設定かぶりのアスタリスクの方は特に優れているというわけではないが とりあえず設定や展開に納得できない部分はないので様子見をしている状態
どこかで見たような展開に進むようなら視聴を止める可能性は大いにある

緋弾のアリアAA
以前放送された緋弾のアリアの続編
主人公を後輩キャラに切り替えての展開らしいが そもそも緋弾のアリア自体が設定に無理がありすぎるのと キャラの性格設定が好きじゃなかったので1話を見た段階で継続は無理と判断した
また超至近距離での銃の発砲で“殴り合う”シーンを見せられるかと思ったら耐えられそうになかったからだ
ひらひらのセーラー服みたいな防弾服って……
飛んでる飛行機の中で平気で発砲って……
そんなシーンはさすがにもう見たくないし 中二病極まれりみたいな登場キャラの台詞回しもかなりキツいものがある
そんな前作と同じ雰囲気を感じられたのでアッサリと切ることを決めた

俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」としてゲッツされた件
典型的な庶民の主人公が支配階級の超お嬢様学校に連れて行かれ「庶民サンプル」とされるという物語
支配階級のご令嬢が超箱入り状態にされてしまうという設定はありそうに思えるし そこに庶民が放り込まれたら面白くなりそうだという発想も悪くない
でも……
その「世間知らずの超箱入り娘」であるはずのヒロイン(?)が主人公を「あんた」呼ばわり
「貴方」ではなく「あんた」
開始10分ほどで超お嬢様学校という設定が実に軽いものになってしまったと思った
ヒロインがぼっちになってる理由も意味が分からないレベルだし……
これなら普通の学園もので良いのでは?
登場人物の台詞回しもテンプレすぎて新鮮な面白さは期待できそうになかったので1話で切ることを決めた

対魔導学園35試験小隊
設定・世界観・キャラ設定……どれを取っても何をしたいのかがサッパリ分からなかったので2話で切り

ヴァルキリードライブマーメイド
なんだかよく分からないが ある才能(?)を持った女の子が性的興奮を与えられると武器に変身するという設定?

…えーーと

ソウルイーター?

単純にソウルイーターをパクってエロくしてみました……みたいなアニメと感じたので面白くなさそうと思い1話で切り

これ以外にも1〜2話で切った作品はあるが 特に感想もなかったのでざっくりと割愛した

それにしても 最近のアニメを支配している「テンプレ展開」というのは何とかならないものだろうか
特に「日常生活を送っていた主人公が拉致されて特殊な環境に放り込まれる」系のテンプレはひどいなと思う
主人公の日常生活を1話…いやAパート分でもいいからちゃんと表現しておけば その後の落差が感じられると思うのだが そこらへんは省略されて視聴者の想像力に任せるということなのだろうか
また 物語の世界観が主人公の能力を活かすために都合良く設定されているのもどうかなと思う
古い感覚で恐縮だが 昔のフィクションはファンタジーものであったとしても 日常生活を送る一般人と同じ世界で 人知れず事件が起こっていて主人公達はそれを人知れず解決するというものが多かったと思うが いつの頃からか主人公とその周りの人物設定・能力設定が先にあって それに合わせた世界観が設定されるという作品が増えたと思う
過去にしろ現代にしろ 日常に近い世界観で物語を進めていくということは 整合性を考えながら舞台設定をしなくてはならないから そこを省略できる方が楽なのだろうとは想像できるけども もうちょい社会性を持った脚本があってもいいとは思う

とまあ なんだかとりとめのない文句ばかりになってしまったが ちょっとアニメのテンプレ展開に飽き飽きしているのも事実
物語はやっぱり王道が面白いと言われるが 王道とテンプレは違うと思うので……

アイカツ!見るなら

以前アニメの「アイカツ!」にハマってると書いたが もし興味を持った人がいたとしたら先日発売された「劇場版 アイカツ!」をお薦めしたい

これはよくある総集編的なものではなくて 劇場版として独立した作品になっているが本編とはちゃんとリンクしている

ただ いきなり本編を見ると登場人物についてよく分からないと思うので 特典として収録されている「劇場版 アイカツ!前夜祭」から見てみて欲しい
劇場公開の寸前に1時間番組として放送された映画紹介の特番だが アイカツ!を見たことがない人でも劇場版を楽しめるように配慮されていて 登場人物の紹介も解りやすく行われている

もちろん本気でアイカツ!を見たいというのならば むしろ劇場版よりも本編1話から112話までを先に見るのをお薦めしたいが さすがにちょっと覚悟が必要かなと思ってしまうのだ

実はアイカツ!を手っ取り早く理解するにはどのエピソードを見ればいいかなと思って確認してみたのだが 消去法で削っていっても削れる話数はほとんど無かったのだ

劇場版は本来 対象年齢が低学年の女児向けだと思うが 子供向けアニメは一般的に70分程度で作られるところを しっかりストーリーを作っていったら90分になったという作品なので内容的にはかなり面白い
映像もさすが劇場版という動きだし アイカツ!の特徴であるCGステージもよく出来ている

あまり細かいことは言わないので まずは見て欲しい

いい歳をしてアイカツにハマる

数年前からいい歳をしてアニメ鑑賞にハマっている
放送しているアニメは殆どチェックして その中でも気に入ったものだけを残しているが それでも週に40本近くになってしまう
正直多すぎるよね

その中でも次回放送を楽しみにするぐらい気に入っているのが「アイカツ!(アイドルカツドウ)」だ

地上波で木曜の18:30 BSで月曜の17:00という子供向けのアニメだが 内容的には深夜に放送している大人向け(と言っていいかわからないが)のアニメよりもずっと面白いと感じている

概要を説明すると 主人公の女子中学生が生徒が全員アイドルというスターライト学園でアイドルとして頑張っていくというストーリー
カードゲームのアイカツ!と内容がリンクしていて 現在もう放送3年目で130話を超えている

巷ではゲームのアイカツ!を女児の列に並んでプレイする 所謂「アイカツ!おじさん」の存在も話題になったりしてるが 私はゲームに興味はなくアニメのみ
以前のようにビートマニアシリーズをやっていてゲーセンに抵抗が無かった頃ならともかく さすがに最近は老眼も入っていて白髪も交じり始めたジジイではゲーセンに行くこと自体に抵抗があるんだよね

放送するアニメはほとんどチェックするとは言っても さすがに子供向けアニメについてはあまり見ていたなかった私がアイカツ!を放送スタートから見始めたのはまったくの偶然
何を録画しようとしたのかは覚えていないが 間違えて録画していた第1話を見て 意外に面白いかもしれないと思ったのが始まりだった

それが今では発売されているBDは全部買い揃え CDまで買い揃えるまでハマってしまっているのだから 本当に偶然とは恐ろしいものだと思う

アイカツ!はそれぐらい面白いので友人知人にも薦めたいのが 言葉でその面白さを伝えるのが意外に難しい

どんなアニメ?どんな内容?と聞かれても 昔の王道スポ根アニメのようなアイドルアニメとかの訳の分からない説明しかできない
私の語彙が不足しているのだろう

私が感じている面白さは とにかく展開が早いこと
進行が丁寧でちゃんとしていること
登場キャラがどれも魅力的で その行動を見ていることが楽しいこと
音楽が良いこと
ダンスシーンがCGで作られているのだが そのCGが年々レベルアップしていて 今ではなかなかすごいレベルの映像になっていること
等々

特に展開の早さは特徴的で 少々重たいテーマだとしても だいたい1~2話でスッキリと完結する
これが深夜のアニメだったら余計なエピソードが絡んで3~4話 下手したら1クールは使っちゃうんじゃないの?っていう話が1~2話で終わるのだが それがちゃんと面白いのだ
この辺りは脚本とキャラ設定がちゃんとしているからだと思う

なんて風に書いていくと ものすごく堅い内容に思われてしまうかもしれないが 笑いあり涙ありのしっかりとした物語が描かれているので誤解のないように

また音楽の良さも特筆すべき点
曲だけを聴いても楽しめるぐらい良作が豊富にリリースされているのだ

現在2年続いた主人公も交代して3年目のシーズンとなり ますます展開が楽しみになってきている
制作陣は10年続くコンテンツにしたいと言っているので 是非これからも頑張ってもらいたいと思う

いい年してアニメにハマる

私がバイオハザードを始めとするゲームにハマったのは30代になってからだが アニメはもっと遅い
きっかけは 都心で一人暮らしを始めて車を持たない生活になって 通勤時間も徒歩5分の環境なのも相まって 自宅にいる時間が増えたことが影響している

アニメに関しては子供の頃はよく見ていてマジンガーZや宇宙戦艦ヤマトは放送当時にリアルタイムで見ていたが 高校生ぐらいからはすっかり縁が無くなった
アニメも深夜放送していることは知っていたけど 興味はほとんど持てなかった

それが今では深夜に放送されてるアニメはほとんどチェックして 週に20本以上を保存しているような状態になってしまった
他には海外ドラマも見ているが 国産ドラマはまず見ない

国産ドラマについては興味を無くしているので もう何年もまともに見ていないから評価は控えるが 番組紹介を読んで興味を持って見たものでも 見始めたらがっかりさせられたことが何度かあったのも事実

アニメについても放送されているものが全部面白いわけではなくて むしろ次回が楽しみだったりBDを買うところまで気に入るのは本当に少ないけどね

でも不思議なことに 同級生とかとたまに会って話したりした時には いい年をしてアニメにハマってることについてバカにされたりすることもなく むしろ興味を持って話を聞かれるのが面白い

ただ 困るのが同年代で今までアニメを見ていなかった人に お薦めの作品を聞かれた時

これが案外 適当な作品が思い浮かばなかったりするのだ

一般的なドラマとかしか見てなかった人に アニメでまず戸惑うのが世界観の理解だと思う
あとは「日本人なのになんで金髪なの?」とか「髪の毛がピンク!!」とかの見た目の違和感かな

まあ そのあたりは慣れてもらうしかないのだが 世界観の理解というのはけっこう難関だ

長期間に渡る大作の場合は 最初に丁寧な世界観を説明する表現があったりするが 最近の1~2クールの長さの作品だと まず時代が近未来なのか現代なのか はたまた時代とかが全く関係のないパラレルワールド的なものなのかについて特に説明のないものが多い
また時代的なことの他にもリアル系なのかファンタジー系なのかとか リアルっぽい中に魔法や特殊能力のようなファンタジー要素が入ってたりとかすると アニメや漫画を見慣れていない人は違和感が抜けないまま付いて行けなくなると思う

例えば私が好きな「鋼の錬金術士(FAの方)」とかは是非見てもらいたいと思うが アニメ慣れしてない人が錬金術の表現を受け入れられるのか疑問だったりする

ファンタジー要素が全くない「君に届け」や「ちはやふる」とか「ハイキュー!!」とかを薦めて違和感なく見ることができたとしても アニメならではの面白さを理解してもらえるかという点ではちょっと違うとも思う

まあ よほど頭の硬い人でもない限り 見慣れれば「アニメは最初に世界観の理解が必要」ということぐらい分かってくれると思うが ある程度は約束事を覚えたほうが楽しみやすいということを まず知っておいてもらった方がいいかもしれないと思ったのだった

最近はお薦めのアニメ作品を聞かれるという機会も無くなっているので 全く必要のない心配とも言えるんだけどね