怖い理由

昨日 以前から予約していた整備のためにS2000が入院した
14年前の製造で11万キロも走行しているのでいろいろと不具合はあるが 今回は予算の都合で最低限の整備になる

状態によって整備項目が増える可能性は高いが とりあえずはクラッチ周りのリフレッシュが主体で クラッチ一式とクラッチシリンダーのプライマリーとセカンダリーの両方 ついでに軽量フライホイールも組み込んでもらうことにした

最近は走るほどにクラッチの感触が悪くなっていたので完成後が楽しみだ

さてタイトルの件

昨日のことだが 車を工場に預けに向かう途中 渋滞でスピードは出せなかったのだが低速とはいえ走行中にハンドルが異常に軽くて落ち着きが無い
S2000のパワステは電動式で 本来ならば止まっている状態では軽くてスピードに応じて重くなっていくはずなのだが どうもスピードに関係なく最大のパワーアシストが掛かっているような感じなのだ

思い返してみれば ちょっと前に首都高を走ったときに 加速するのが怖いぐらいに不安定感を感じたのはこのせいだったかもしれない
ダンパーが抜け気味で足回りが落ち着かないことが怖さの理由だと思っていたのだが 手から感じる感覚というのは他のどの部分からよりも敏感なので 全体的な不安定感として認識したのかもしれないと思った

いろいろ調べてみると S2000の場合はパワステ関連のトルクセンサーの故障があるということなので それかもしれないと思った

ダンパーが抜けてるから安定感が悪い……ちょっとした異音はハブが痛んでるのかも…などといろいろ心配事が増えていたのだが パワステが本来の状態で働いてくれれば少なくともコントロールしづらいという恐怖感は無くなりそうな気がしているのだ

今回は最初に車を診てもらってから実際の整備までに約1ヶ月の時間があったので ネットでS2000関連の情報を調べまくって すっかり頭でっかちになってしまった感がある
専門の情報処理分野とかなら調べた情報の良し悪しが簡単に判断できるのだが S2000に関しては入ってくる情報に右往左往させられることになってしまったようなのだ

せっかくS2000の整備に経験豊富な工場に任せるのだから専門家に詳しく診てもらえば良いだけなのに せっかちな性分が顔を出してあせってしまったようだ

何にせよ約一週間の予定でしっかり整備してもらう予定なので 出来上がりを楽しみに待つとしよう

戻ってきたら整備後の走行感を書こうと思う

S2000購入の話

これは自分用のメモ
他の人にはあまり役に立たないだろう

先日ホンダのS2000を購入した
2001年(平成13年)式のLA-AP1-110型
走行は約11万キロの個体だ

S2000は前期型の2リッタータイプと2.2リッタータイプがあるが 9千回転まで回せるエンジンが載っている前期型にしぼって探していた
前期型でもAP1-100・110・120・130・135・200とマイナーチェンジが繰り返されて それがけっこう変化が大きいと知ったのは購入した後だった

中古車情報はカーセンサーとGoonetの両方を見て探したが 最優先したのは修復歴が無いこと
走行距離は年式から言って12万キロまでは候補にしていた

結果として3台ほどが最終候補に残ったが 現物を見に行ったのは今回買った1台のみ
修復歴が無く色が好みで オーディオも入れ替えてあり社外アルミも装着済み
足回りがノーマルというのも最終的に決め手になった
試乗のときはS2000という車の特性に驚いてしまって 個体の良し悪しを判断するところまで行けなかったのが正直なところ

そして購入してから2ヶ月ほどがたったわけだが S2000という車がどういうものか分かってくると細かい不満がいろいろ出てきた

まずはクラッチ

クラッチペダルが重く ペダルを奥まで踏み込むと引っ掛かりがあって戻りが一瞬遅れる
さらにクラッチが切れる位置がちょっと判りづらくてシフトチェンジが引っかかるときがある

これではスポーツ走行はおろか 普通に走るのにも支障があるので ホンダ専門のショップで診てもらうことにした

ざっと診てもらった結果はクラッチ周りの部品を全て交換することになった
心配していたミッションの引っ掛かりは おそらくクラッチが直れば解消するのではないかとのこと

まだ予約をしただけで作業を待ってる状態だが これでとりあえずは一安心

ところが最近 それなりの距離を走り回ってみたところ タイヤの接地感が軽くてサスがフワフワする
高速道路のゆるいカーブで法定速度+α(αはご想像に任せる)で今まで経験したことのない奇妙な挙動が起こった
最初は滑ったのかと思ったが タイヤはしっかりグリップしているしなんとかリカバリーできた
タイヤのグリップが失われたのなら とっくにスピンかガードレールに張り付いてしまったはずなのだ

どうやらダンパーが抜けてしまっているらしい

これではとてもスポーツカーとは言えない状態なので クラッチのオーバーホールのついでにダンパーも交換してもらうことにした
ノーマルダンパーの新品を組み込むのが安上がりではあるが 今回は車高もちょっと落としたかったので社外ダンパーとスプリングに交換
銘柄はまだ最終決定していないので 完了して走ってみてから書くことにしよう

こんな風にS2000は古い個体ならば安く手に入れることができるが その後はけっこうお金がかかると思っていたほうが良い
ということはボディーにダメージの無い個体が最良ということになる

ショップの人にも言われたが 買ってからお金をかけずに乗るならAP1-130以降が良いが お金をかける覚悟があるならAP1-100~120の方が面白いと
まあ それはお金をかけてくださいね宣言とも取れるが 私としてもローンを払いきるまでの間ぐらい元気に走ってくれれば良いという認識だったのが 10年ぐらい保たせてみたいという気持ちに変わってきている

それは最近発売される車に魅力を感じないし S2000のような車は二度と発売されないだろうなという車状況もある
もしかしたら買った時の値段と同じぐらいかそれ以上の金額がこれからかかってしまうかもしれないが 部品が手に入るうちに新車並みかそれ以上の車にしてみたいものだと思う