FFとFR

私の車履歴をざっと並べるとこんな感じになる

  1. TE47 トレノ(MT FR)
  2. AE86 レビン(MT FR)
  3. LN130G ハイラックスサーフ(AT パートタイム4WD 基本FR)
  4. R32 スカイライン TYPE-M(MT FR)
  5. DA6 インテグラXSi(MT FF)
  6. HP10 プリメーラTe(MT FF)
  7. EL3 オルティア(MT 4WD)

そしてオルティアを手放してから約15年たって 今回S2000 AP1-110(MT FR)を購入した
スカイラインTYPE-MまでずっとFRを運転していたので FRを運転することに不安はなかったのだが 実際に運転してみるとアクセルの扱いがすっかりFF用になってしまっていることに気付かされた

今の車はFFの特性をあまり感じさせないセッティングのものが多くて FFだからFRだからという違いよりもFFと4WDの差の方が大きいかもしれないが それなりにスピードを出す前提だとFFとFRは全く違う

FFの場合はアクセルをわりとラフに扱っても車の姿勢が大きく崩れることは少ないが FRはラフに扱うとあぶなっかしい挙動を起こしたりする
今回S2000を乗り始めたときに全体的に危なっかしい運転になってしまったのは アクセルの開け閉めが大雑把すぎて車の挙動が安定していなかったのが原因らしい
アクセルを車の挙動に注意しながら細かく開け閉めするようにしたらスムーズに走れるようになった

FFとかFRとかに関わらず コーナーを安全かつ速く抜けるには

  1. コーナー手前で安心できる速度まで減速しシフトダウン
  2. 車の姿勢が安定したら軽く加速しつつコーナリング
  3. 車がコーナー出口を向いたら加速

というのは変わらない
所謂「スローイン・ファーストアウト」というやつだ

特に1.の減速は重要で 峠とかで不安定な走りをする人はたいていの場合 ろくに減速しないままコーナーに飛び込んで 速度が高すぎたら慌ててブレーキを踏むとかをやっている
精神的に落ち着けるところまで減速してから アクセルをちょっと踏み加減のやや加速してる状態でコーナリングするとすごく安定する
今までこういうことを意識してなかった人が 1~3をしっかり意識するだけで峠の通過速度が上がったりするのだから やっぱり昔から言われているノウハウに間違いはないと思う

ではFFとFRでは何が違うのか

ここまでの話だとFFとFRの違いについて全然説明できてないと思うので私の経験を書いておこう

私が初めて所有したFF車はインテグラXSi(DA6)だが スカイラインTYPE-Mを手放してすぐの乗り換えだったのでFFの扱い方が分からずに「なんかダルい車だな」としか思ってなかった
FRのTYPE-Mに比べてインテグラはFRのようなタイミングで減速→コーナリングを行うと なんとも鈍い挙動で曲がっていくからだ

インテグラの扱い方が分かってきたのはタックインを使うことを覚えてからになる
タックインというのはFF車特有の挙動で ステアリングを切ってコーナリングを始めたタイミングでアクセルをいきなり抜くとステアリングの舵角よりも鋭くコーナーに入っていくというもの
つまり コーナーに入るときに必要な舵角より少し足りない状態でアクセルを抜くと 車の頭が鋭くコーナーを向くようになるので それを意識的に利用するようになってきてからは楽しく走れるようになった

インテグラに乗り始めの頃は もう二度とFFは買わないぞと思っていたのだが タックインを利用する走りを覚えてからはむしろFFの方が楽しいと思うようになった

それで次の車もFFのプリメーラにしたわけだが この車はインテグラとはだいぶ挙動の違う車だった
プリメーラはヨーロッパ市場で鍛えられたマルチリンクサスペンションが特徴で ハンドリングの良いことが評判だったが 乗ってみるとなるほどステアリングを切った方向に素直に向かっていく扱いやすい車だった

その安定感とは引き換えにタックインを起こそうとしても上手く行かないのでFF的運転を楽しむ車ではなかった

ただ挙動がすごく安定していてバランスが良いので コーナー手前でステアリングを少し切ってからフルブレーキを踏む 所謂4輪ドリフトに近い走りは可能だった

V-TECもあってタックインも使えるインテグラと比べると プリメーラは普通の車という感じだったが そこそこパワーのあるSR20エンジンと素直な足回りのおかげで けっこう運転を楽しめる車だった

その後のオルティアはホンダの可変4WDで「なんちゃって4WD」なんて言われてしまうが 整地を走る限りはFFとほとんど変わらない
雪道とかになると 意外なほどちゃんとした4WDだったのでスキーに行くとかの目的には適していたのだが この車も挙動はプリメーラみたいな安定志向だったと記憶している

先日帰省したときに 実家のスイフトRSを運転してみたが タックインを意識的に起こすのは難しくて やっぱり安定志向のFFだと感じた
最近ではインテグラのようなFFならではの挙動をする車はもうないのかもしれないと思ったりもした

普通に生活運転するのならばFFとかFRとか意識する必要もないと思うし そもそも小さめのFRなんかはほとんど手に入らなくなっている
FFだからとかFRだからとか意識する場面そのものがないとは思うのだが もしFFの経験しかない人がFR車を運転するときはちょっと注意してほしい
アクセル操作をちょっとだけ丁寧にする意識を持つと走りが安定するということを覚えておいても良いと思うのだ

道路のイメージ

先日のことだが 勤務先の社長と車についての雑談をしていた
社長は日産のGT-R(R35)を欲しいと内心は思っているようなのだが だいぶ前に私と非常勤の顧問を交えた車の雑談でさんざんGT-Rの見た目やコンセプトについて貶したものだから それ以来GT-Rを欲しいとは言えなくなってしまったようだ

その中の会話で「速度リミッターを外したGT-Rで東北道あたりを飛ばしたら楽しいだろうな」と社長が言ってきた

雑談なのでスピード違反云々については触れないのだが それにしても「なぜに東北道?」と思ってしまった

たぶんストレートが多い高速道路と言えば東北道というイメージなのだろうが 実際に走ってみると東北道はステアリングに横Gを感じないような真ストレートは少ないと思う
法定速度+α程度の速度ならちょっと横Gを感じる程度で「ほぼ真っすぐ」と思える区間は長いのだが 超高速域となると真っすぐに感じられる区間はほとんど無いのではないだろうか

まあ現実的には東北道はオービスの設置も多いし 高低差やゆるいカーブで先の見通しがあまり良くない場所が多いと感じるので 私としては最高速チャレンジみたいな行為はやりたくない道路なのだが あまり走ったことがない人はそういうイメージを持つのかもしれない

道路のイメージと言えば都心の道路についてだが ほとんどの人が走りを楽しめるような場所ではないと思っているだろう
いつでも渋滞しているし信号も多い
ビルの間を走る道路は真っすぐでコーナーなどは無いというイメージだろうか

私は自営業をしていた当時 首都圏各地を車で移動していたので都内の道路にはそれなりに詳しかった
その時にも思ったことだが 真っすぐなイメージしか無いような幹線道路を夜中や早朝に走ってみるとS字カーブの連続だったりすることが意外に多いことに気づく

S2000を買ってから近場でどこか楽しいコースは無いかなと思っていたが 夜の都内をそこそこのスピードで走るのが意外に面白いと感じて 郊外のコース探しは止めてしまった
もちろん郊外の峠道を高回転を保ちながら走る楽しさには敵わないが 都心走行にはそれとは違った面白さがあるのだ

例えば片側3車線ぐらいの交差点だと左折はタイトだが右折は程よいコーナーになる
また 道路自体が分岐で左右にカーブしている場所なども多いので 自分でコースを決めてしまえば楽しめる場所はそこそこあるのだ

また幹線道路ならば歩行者の飛び出しや騒音についてあまり神経を使わなくて済む
酔っぱらいや行動予測が難しい遊び集団が出てくる週末の夜半などは 交通量が減って走りやすそうなイメージに反して危険が多いが まだ電車が動いている22時前後から終電あたりまでは場所を選べばなかなか楽しめる

そうは言っても都心はやはり判断しなくてはいけない情報が多いし臨機応変に対応する場面も多いので 誰にでも薦められるコースではない
というか全く薦めるつもりはない

車でそれなりに走っている人はそれぞれの道路についてある程度イメージを持っていると思うが 時にはイメージを外して走ってみると新しい発見があるかもしれないということを言いたかったのだが なんだかちょっと危険な話になってしまったかもしれない

こんな過疎地のブログ記事から影響を受ける人などいないとは思うが 最近のGoogle検索は侮れないので一応予防線を張っておこう

S2000を買った

つい最近 車が欲しいという欲が高まりすぎて車を買ってしまった
ホンダのS2000 AP1-110(2001年製 走行11万キロ余)である

購入を決めたのは8月末頃だったが 今回は銀行ローンを利用したので納車までに3週間ほどかかってしまった
銀行からの最初の連絡で担当者が「約3週間ほど手続きに時間がかかります 3週間です」とやたら3週間を強調するので 正式に申し込みをして書類が銀行側で揃ってから3週間だと勝手に解釈してシルバーウィークには間に合わないなあ……と思っていたのだが 思いのほか手続きが順調に進んで9月17日に納車となった

買った販売店は千葉方面
自宅から電車で最短でも1時間半はかかる場所である

納車当日は会社を早退させてもらって電車で2時間掛けて取りに行ったのだった

天候はあいにくの雨で東関道から首都高というコースでの帰宅となったが 雨が小降りになったのを見計らって料金所を通過してから2速で9000回転だーー!!っと回してみたら 道路の継ぎ目でテールが流れてスピン寸前の状態に
カウンターステアとアクセルを戻すことで事なきを得たが「大丈夫か?この車……というか大丈夫か?オレ……」というS2000最初の洗礼を受けたのだった

S2000は販売店の試乗でも感じたことだが 今まで乗ってきた車は何だったの?って言うぐらい本当のスポーツカーだと感じさせてくれる
足回りは硬いしステアリングに遊びがほとんどない
エンジンのレスポンスも鋭いので アクセルをラフに踏むと上手くコントロールできなかったりする

乗り始めは怖いぐらいだったがシルバーウィークを利用した実家(岩手)への帰省でだんだんと慣れてくると これほど楽しい車は他に無いだろうなと感じられるようになってきた

ただ 標準のシートはいただけない
長距離を運転すると腰が痛くなってしまうのだ

この車を買うまでにいろんな中古車を見たりS2000のユーザーページを眺めたりしたとき シートをレカロ等に取り替えている人が多いことに疑問を感じていたが 実際にこの腰への負担を経験するとシートを変更したくなる気持ちがよーーっく分かってしまったぐらいだから

実家への行き約500kmで腰がかなり痛くなってしまったので とりあえずカー用品店で腰の負担を軽減できるものはないかと探してみたところ 値段は高めだがコンセプトが気に入ってこんなものを買ってしまった

シートに取り付けて腰への負担を軽減するというものだが 他の製品が腰骨のS字を保つことで腰への負担を軽減しようとするのに対して これはお尻が左右へズレるのを制限して骨盤から負担を軽減しようとするもの
考え方が面白いのと素材が良さそうに感じたので 当初の予算をだいぶオーバーしたが買ってしまったのだ
カー用品店での価格は1万円ちょい

取り付けてみた結果 お尻の位置がけっこう前に行くのでシートの調整をしたのだが 背もたれとの位置関係がイマイチつかめずに いきなり運転が下手になってしまうほどの違和感があった
その後で何度か試行錯誤してベストポジションを決めてから違和感はなくなったが 効果はあまり感じられずに正直なところ「高い買い物しちゃったかな」という感じだった

ところが今度は実家から自宅への帰り道をあまり休憩せずに走り続けたのだが 腰に疲れは感じても痛みは感じない
これはちょっと凄いかもしれないぞと思った

実のところ 車のシート云々に関わらず私は普段から腰痛がひどいのだが 今回の運転後はひどい腰痛が出ていない

S2000の場合 硬い足回りと低い車高や遊びが極端に少ないステアリングのせいか 路面からの情報がダイレクトに伝わってくる
それとあまり形の良くないシートが相まって腰にダメージが来るのだが このパッドを付けてからは路面の情報はそのままに負担だけが軽減された感じになった

実家に到着して腰の痛みに苦しんでいるときには なんとか早くレカロシートに取り替えなければと考えていたが とりあえずこれでシートについては考えてなくて良さそうだ

Amazonのレビューを読むと 事務用の椅子に使用しているが効果が不明といったような意見が見受けられた
このパッドは前後左右と上下に振幅がある車でこそ効果を発揮すると思うので 事務椅子用にはどうかな……と思う
車用としてもシートの調整には試行錯誤が必要だと思うので 不満に感じたとしたらシートの方をいろいろ調整してみると良いかもしれない

何はともあれ S2000についてはこれからもあれこれ書いていきたいと思う
14年前の車であることや走行が11万キロを超えていることなどを考えると しっかり予算を取ってオーバーホールしたいところだが 今のところは予算もないのでしばらくはこのままだろう
S2000に詳しい整備工場を見つけることができたら 新車状態に比べて今がどれぐらいの状態なのかは見てもらいたいとは思っている

どうしてこうなった

先日 仕事関係の人に買ったばかりのタブレットで営業資料を見られるようにしてほしいと頼まれた
その営業資料は私がまとめたものでPDF化してあるのだが タブレットでも見やすいようにiPadに合わせて4:3のアスペクト比にしてある

そしてその人が持ってきたのはdocomoの富士通タブレット
資料はiPad用なので16:9のワイド画面だとぴったりには表示できませんよと説明したが 詳しく聞いてみるとタブレットそのものが初めて使う上にiPadが何なのかも分かってなかった
つまり「タブレットがほしい」と希望してきた超初心者の人に ドコモショップの店員はAndroidタブレットを勧めたということになる

仕事で使うタブレットならまずiPadの検討を勧めるべきだと私は思うが そこは買いに行った人と店員との間に交わされた会話次第だと思うので 一概に店員を責めることはできない

問題は渡されたタブレットのホーム画面

私はiPhone5sとXperiaZ4を使っていてiPadも使っているし Windows8.1のタブレットも持っている
初めて手に入れたスマホもAndroidだったので たいていの端末についての基本操作には戸惑わない自信はあったのだが……

画面を見た最初の感想は「何だこれ?!」だった

docomo独自のアプリが画面中に溢れていて 普通にあるはずのChromeが見つからない
というかブラウザ自体がない
営業資料はPDF形式で会社のサイトに置いてあるので ブラウザでページを開いてブックマークしておけばとりあえず第1段階はクリアできる
ついでだから資料をダウンロードしておいてあげようとしたら ダウンロードは始まったが保存先が分からない
PDF閲覧アプリも入ってないのでAdobe Readerをインストールしてセットアップ

なんとか最低限使えるようにはしたのだが 本人がちゃんと資料を見ることがでるように理解してもらえたかはまったく自信がない

まず何が問題かというと Android標準の操作からはかけ離れたホーム画面とブラウザがホーム画面にないこととか あまりにも独自色に染めすぎた操作性だ
これを電話で操作を教えてと言われても まずこちらが状況を理解できないし 仮に理解できたとしても今度は操作方法を上手く伝えられる自信がない

なんでこんなことになってるんだろうと 知り合いにPCのセットアップを頼まれたときにも思った感想を繰り返してしまった

キャリアの独自性をほとんど盛り込めないiPadなら 共通の説明書を作ることは難しくない
実際に今回の資料をダウンロードするための方法の説明書も A4用紙4ページほどでかなり分かりやすいと言ってもらえたものを作ることができたし 遠くにいる人もその説明書で無事に資料を活用できている
これはiOSの操作性にカスタマイズの余地がなく ほとんどの人がそのまま使っているという状況が想像しやすいから実現できたことだ

私はiOSもAndroidもPCではWindowsもMacOSも使っているのでOS自体に縛られることはないが 基本的にはカスタマイズは最低限で使うようにしている
使いやすいとか使いにくいとかは個人の感覚なので カスタマイズで自分好みにしたとしても それが誰にでも使いやすいとは限らない
それよりもOSの設計者の意図を理解して慣れた方がいいと思っているからだ

それに知り合いに操作方法を聞かれたときにも カスタマイズしてない素のOSの動作に慣れている方が説明しやすいというのもある

だが ここでメーカーによる勝手なカスタマイズが最初からしてあると 操作を聞いてきた人の方が素のOSを知らないということがある
実際に以前 会社のパートの人からPCの操作を電話で聞かれたのだが こっちの伝えようとすることがさっぱり伝わらない
話が全然かみ合わないので それがノートPCだと分かった上で会社まで持ってきてもらうことにした
そして画面を見せてもらって驚いた
メーカー独自のランチャーが画面いっぱいを占めていて Windows標準の機能アイコンさえも別名が付けられてしまっている
これじゃメーカーのサポートしか分かるはずがないじゃないか

思えばWindows95あたりから日本の主立ったメーカーは独自のプログラムランチャーで勝手に操作性を設定してきた
いわゆる家電メーカーの囲い込み作戦なのだろうが 問題はその操作性が独自すぎて 下手な例えで言えば車のアクセルとブレーキの位置がメーカー毎で別々なぐらいに使い勝手が違いすぎる感じと言えばいいだろうか

Windowsについてはまだその独自性もOSの基本操作に従ったものだからマシだったが スマホやタブレットのAndroidに関しては本当に勝手すぎるほどの改変が行われているイメージがある
日本は独自仕様が多くてガラパゴス化しやすいと言われるが 物理的なハードについては標準化したがるくせに なぜソフトウェアのUIについて標準化の動きがないのだろうか
主に英語圏で設計・製作されるOSを日本語にローカライズするためには その単語から標準化していかないと初心者ユーザーがついて来れない
代表的な例ではブラウザという言葉が浸透してない
インターネットのコンテンツを閲覧するためには必須のアプリで標準的にどのOSにも用意されているのに OSや環境が違っても使える用語として「ブラウザ」と言っても最近やっとスマホやタブレットを使い始めたばかりの人には通じない
いちいち相手が使ってる端末から察してSafariだとかChromeだとか言わないといけないし それもなかなか通じない
「ブラウザをタップして」で通じれば簡単なことなのに それを伝えるのにいろんな語彙を駆使して伝えなくちゃいけない現状をメーカーの開発者は理解しているんだろうかといつも思う

ある程度の年齢層より下の世代は学校でもPC操作を習っているだろうし 私の世代でも仕事でPCを使わざるを得ない人は多いから それがスマホやタブレットに替わってもある程度は使いこなせるが 今爆発的に増えているネット人口の多くはPC知識がないままスマホから入った人だろう
そういう人たちはPCやアプリについて習ったこともなく どれが基本でどれが応用だとかも分かってない場合が多い
それはメーカーからしたら新しい顧客を獲得するチャンスだし できるだけ自分のメーカーに特化したユーザーにしてしまいたいのかもしれない

でもそれがスマホに馴染めずにガラケーに回帰してしまう人やデジタルデバイドな人を生んでいる原因になってしまっているとも思う
日本のメーカーも競争ばかり考えずに もう一回り大きな市場の拡大を目指して操作性の標準化を進めることはできないだろうかと思ってしまう
どのメーカーのスマホやタブレットを買っても操作性はほとんど変わらないとなれば 私のようにどの端末を買えばいいか聞かれる立場の人間もiPadだけを勧めることから脱却できると思うのだ

やはり日本のデバイスが世界の第一線で売れてほしいとは思っているのだから

AVセンターとしてのBDP-105DJP

自宅の動画と音楽の再生環境を晒しておく

AVセンターとしてOPPO BDP-105DJPを置いて各デバイスを接続している
接続図
実際にはPCが複数台あるし メディア保管場所としてNASも使っているのでもう少し複雑な接続になっている

本来ならAVセンターはAVアンプのRX-V577で足りるのだが RX-V577にはデジタル音声出力とか音声のバランス出力とかはない

やりたかったのはPCから出力した映像をプロジェクターに映し 音声をヘッドホンアンプに送りたいというもの
PCからUSB-DACに音声を送るようにすれば簡単に実現するのだが この図を見てもらえば分かる通り 机の上には各装置のリモコンがズラっと並んでしまってるような状態なので できるだけ操作ミスで大音量を轟かしてしまうようなことは避けたかったのだ

例えば映画を見るとしても 流し見みたいなときはスピーカーで 本気で迫力いっぱいに楽しみたいときはヘッドホンで楽しみたいのだが AVアンプのヘッドホン端子の音では不満があったし ヘッドホン端子を接続して音量を上げて そのまま次に電源を入れたときにスピーカーで鳴らして大音量とかのトラブルも怖かった

BDP-105DJPにはHDMI入力が付いていて 音声をXLRによるバランス出力もできる
同じことができるAVアンプは超高額なものしか見つけられなかったので 私の目的には105DJPが調度良かったのだ

さらにHDMI出力も2系統付いているので メイン出力をプロジェクターに サブ出力をPCモニターに送っている
105DJPの操作は本体の小さい液晶モニターを見ながらよりも やはり画面を見たほうがやりやすいので 画像が出るまで時間がかかるプロジェクターをちょっとした設定のために立ち上げるのはためらわれるのだ

105DJPの機能は気に入ってるのだが DLNAの動画再生については不満を感じている
これはDLNAサーバーであるNASの機能不足かもしれないが PCから出力するときにやってるような再生順を自由に選んでプレイリストに加えるようなことができれば不満がなくなるのだが

映画と原作

最近「映画 進撃の巨人」についての酷評をよく目にする
私自身は漫画の実写映画化 特にファンタジー要素の多いもので良い評判を聞くことがないので 実写映画化の話題が出た当時から興味はなかったのだが 最近目にする酷評のオンパレードに考えさせられるところがある

以前から疑問…というか 未だ完結していない原作をアニメや映画とかの映像化しようとすることが失敗に繋がっているんじゃないかと思っていた
まあ 完結とは言えなくても 例えば長編作品の○○編が終わってるとかなら問題ないとは思うけども

完結していないということは 登場人物がどんなキャラなのか確定していないということなので 原作で表現されている部分だけでキャラの人格が設定されることになる

具体的な例で言えば 2003年から放送されたアニメ「鋼の錬金術師」がある
原作は全27巻にも及ぶ長編作品なのに 人気があるからという理由だけで原作7巻あたりが出た程度でアニメ化されたのだが 原作のネタバレを防ぐためもあってかアニメは設定から大幅に改変されたものとなった
改変されたストーリーそのものは原作とはかけ離れながらもそれなりに面白かったのだが 登場人物の性格が原作とかなり違っているのがストーリーの面白さをかなり阻害していた
原作漫画の登場人物は敵方でさえも魅力的なのだが このアニメの方ははっきり言って「下衆い」のである
主人公でさえも魅力的には思えないほどだったので 単純に脚本が悪いのだろう

思い出補正なのか「アニメのハガレンはけっこう面白かったよね」という意見をよく耳にするが 2009年から原作準拠で作製されたアニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」を見るなり原作を全部読むなりしてからもう一度旧版の全編を見てほしい
登場人物が下衆という意味を分かってもらえると思う

名作あるいは佳作といわれる映像作品は登場人物に魅力があって それが物語の進行を支えている
シリーズ化されているものなどは登場人物に魅力がなかったら見ていられない

進撃の巨人は原作も読んでるしアニメも見たが 今回の実写映画は登場人物の設定がかなり変えられているらしい
それが魅力を増す方向に行っていれば良いのだが 今回の映画では所謂日本のメロドラマっぽくなってるとか

制作スタッフが予算がないことを言い訳にしてるとかの情報も流れているが メインキャラの人物設定に予算は関係ないと思うのだけども

舞台設定やストーリーに原作者も絡んでるという情報もあるが 最近の日本映画やドラマでよく使われる原作改変の言い訳として原作者が使われてるような気がしないでもない

まあ 進撃の巨人に限らず 漫画原作の実写化で成功した例は極端に少ないので 企画段階から根本的に見直さないといけないことは山ほどありそうだが 何はともあれ未完の作品を映像化するときには 原作と同レベルか超えるぐらいの作品を新たに作るぐらいの覚悟は必要なんじゃないかなと今回の騒動を見ながら思ったのだった

アイカツ!見るなら

以前アニメの「アイカツ!」にハマってると書いたが もし興味を持った人がいたとしたら先日発売された「劇場版 アイカツ!」をお薦めしたい

これはよくある総集編的なものではなくて 劇場版として独立した作品になっているが本編とはちゃんとリンクしている

ただ いきなり本編を見ると登場人物についてよく分からないと思うので 特典として収録されている「劇場版 アイカツ!前夜祭」から見てみて欲しい
劇場公開の寸前に1時間番組として放送された映画紹介の特番だが アイカツ!を見たことがない人でも劇場版を楽しめるように配慮されていて 登場人物の紹介も解りやすく行われている

もちろん本気でアイカツ!を見たいというのならば むしろ劇場版よりも本編1話から112話までを先に見るのをお薦めしたいが さすがにちょっと覚悟が必要かなと思ってしまうのだ

実はアイカツ!を手っ取り早く理解するにはどのエピソードを見ればいいかなと思って確認してみたのだが 消去法で削っていっても削れる話数はほとんど無かったのだ

劇場版は本来 対象年齢が低学年の女児向けだと思うが 子供向けアニメは一般的に70分程度で作られるところを しっかりストーリーを作っていったら90分になったという作品なので内容的にはかなり面白い
映像もさすが劇場版という動きだし アイカツ!の特徴であるCGステージもよく出来ている

あまり細かいことは言わないので まずは見て欲しい

常識人

最近はアニメもドラマも あるいはハリウッドでさえも良質なシナリオが不足していると言われるようになった
国産ドラマや邦画はそもそも見ないので評価は避けるが アニメや洋画で作品はたくさん発表されても 面白いと思えるものが極端に少ないとは感じさせられている

そこでちょっと考えた

ネットの普及でいろんな人の価値観に簡単に触れることが出来るようになって 所謂「常識」というやつが作品を作る側でも分かんなくなってるのではないか?と
エンタメ作品を作る上で常識が必要なのか?とか ぶっ飛んだ考えこそ必要なのでは?と思うかもしれないが いろんな作品を見てるときに よく出来たものは「常識人の視点」というのが必ずあると思う
作品中の主要な登場人物がどんなにぶっ飛んだキャラだとしても そのぶっ飛び具合と対比する常識人とか普通の人とかがいないと どんな活躍も悪行も映えないと思うのだ

具体例としてこの夏のアニメで1話を見て切った「WORKING!!!」という作品がある
これの第1期「WORKING!」はとても面白く BD-BOXも買ったぐらい気に入った作品だったが2期は微妙…というよりはっきり言って面白くなかった
その面白くなかった2期とまったく同じ雰囲気が感じられた3期のWORKING!!!は その先も見続ける気力が出なかったのだ

なぜ面白いと思えないか

WORKING!!!では笑いを誘発させるようなBGMやSEが上手く使われていないとか 会話のテンポが悪いとかの演出の拙さもあるが 全体的に奇人変人動物園になってしまったことがある
登場人物が全員「ちょっと変な人」で それを中途半端な檻の外から眺めているような気分にさせられてしまうのだ
そして1期では一応常識人的立場で物語を進めていた小鳥遊の視点がなくなったせいで ツッコミが入らなくなってしまった
本当に残念だと思う

それはともかく

私が中学生の頃に読んだ星新一のエッセイ集「きまぐれ星のメモ」は今の私にいろんな影響を与えてくれたが 今回のテーマを考えついた元になった記述がある

星新一をはじめ 小松左京などのSF作家はいつも「常識人」であることを心がけているという
奇想天外なアイデアを文章にするSF作家は 世間の常識をしっかりと意識してないと せっかくのアイデアが活きてこない
本人がどんなに奇想天外なアイデアだと思ったとしても 世間の常識という基準点がないと読者の興味を引く物語とはならないということだ
これは星新一がSF作家なので 周りから奇人変人だと思われてしまいがちなことに対する言い訳めいた話なのだが これは何もSF作家に限らず作家が常識という基準点を持たないまま物語を組み立てたとしても それはただの妄想で誰もが面白いと感じられる物語にはならないと思うのだ

そして最初の仮説に戻る

ネットの普及…特にスマホが普及してからのネットは爆発的に利用人口が増えた
そして誰もが好き勝手に自分の意見をネットに発信できるようになった
作品とか製品とかの一般向け商品についての意見を誰もが言えるようになったこと自体は良いことだと思うが 問題はその意見の全部が有用だとは限らない むしろ雑音のような意見の方が多いと感じられることだ

あくまで私見だが エンタメ作品にしても一般向けの工業製品にしても 素人の意見を取り入れすぎたものは失敗していると思う
高い能力を持ったものが強い意志を持って設計したものを常識人が精査し 腕の良い職人が製品化するという流れで作られたものはやはり良いものだと思うのだ
「これが絶対に良い」と天才的な人がアイデアを出しても 設計段階でいろいろな意見を取り入れると だいたい変な方向に行ってしまう
簡単に言うとアイデア段階ではインパクトも面白さもあるはずだったものが いろんな方面からの制約を取り入れているうちにインパクトも面白さもないものになってしまうことが多いというか

でも 天才的な人のアイデアがあまりに常識外れなことも有り得るので それを精査する工程は絶対に必要だとは思う

ここらへんのバランスが取れている作品・製品がヒット作になるんじゃないかなと思うのだ
なので 作品創作に関わる人はネットの批評などまったく気にしないで 自分達が面白いと思えるものを作ることに専念して欲しい

この投稿の「常識人」というタイトルとはちょっと外れた流れに見えるかもしれないが インパクトも面白さも常識を基点としてのものじゃないと伝わらないと思ったので 作品を見る側の視点に委ねないで登場人物として常識人をしっかり設定したらいいのでは ということを言いたかったのだ

まあ 話の進め方が強引なのは認める

車が欲しい

都内に住むようになって約12年になるが 車を所有する生活からはすっかり離れてしまった
生活にまったく必要がない上に駐車場台も高いので 維持費まで考えると純粋な贅沢品になってしまうからである

それでもやはり好きで運転していた期間がそれなりに長いので ときどき衝動的に車が欲しくなってしまう時期がある
今がまさにその時期で 車の情報を調べてはため息をついている状態だ

欲しい車の候補としては 独身で家庭を持つ気もさらさらないので実用性とかはどうでもよく運転を楽しめることが第一条件となる
運転の楽しさはそれこそ個人差があると思うが 私の運転についての楽しさを育ててくれた原点は 最初に自分で買った「スプリンタートレノ 1975年製 TE47」だと思う
TE47
約3年間乗ったこの車は 燃費は悪いしクラッチやブレーキも重い上にアクセルまで重いという 今ではまず体験できない操作性だった
エンジンも4000回転未満はトルクがスカスカで 少しでも速く走ろうと思ったら高回転をキープしなければならなかったのもいい練習になったと思う

最近 実家の妹がスズキのスイフトRS(MT)を買ったので運転させてもらったのだが 1200ccにしてはトルクもあるし 実用域の回転数(2000~5000回転)ぐらいならそれなりにレスポンスがいい
マニュアルミッションの車としても扱いやすいと思ったが その半面「面白さ」みたいなのは感じなかった
通勤などの日常的に乗る車ならこういう扱いやすさは間違いなく利点だし 燃費も稼ぎやすいからレジャー用としても実用的だと思う

でも 運転することが楽しくてアドレナリンが出てくるような状態にはついにならなかった

私は自分の車に「運転の楽さ」は求めていない
例えばメルセデスのEクラスとかBMWの5シリーズぐらいのサイズでパワーもある車なら 実家までの約550kmを1人で運転しても大して疲れないだろうなとは思うが そういうのには興味が無い

そんな考えや過去の体験から条件を絞って今欲しい車を考えてみる

まず車体のサイズは小さめがいい
そしてできるだけ軽いほうがいい

軽さは燃費にも影響するし タイヤやブレーキパッドなどの消耗品の減りにも影響する
車重が重いと高速を使った長距離運転とかだと安定感があって疲れにくいが 前述したとおり 私には関係ないのだ

エンジンについては高回転型がいい

パワーバンドが高回転に寄ってる方がコントロールする楽しさがあると思う
例えばマツダのクリーンディーゼルにマニュアルミッションを組み合わせた車などは実用的で良いとは思うのだが 私の趣味には合いそうにない
やっぱりエンジンを回してパワーを絞り出す方が楽しいと思えてしまうのだ

この辺りはもしかしたら昔乗っていた二輪車の方のスズキRGガンマ250の体験が影響しているかもしれない
ガンマは2ストエンジンで それこそ低回転ではスッカスカだが 6000回転あたりから上はロケットのように加速する
タコメーターは3000回転より下は表示がないという徹底ぶりだった
このガンマで高回転を維持する楽しさを叩きこまれた感はある

そしてパワーはそこそこでレスポンス重視でいきたいし 足回りはノーマルでもスポーツ走行に向いたものがいい

駆動方式はFRかMRがいい
車体の小さいクラスだと峠とかの速さではFFや4WDの方が上だと思うし もし実家に引っ込んで実用性を求めるようになったらFFか4WDを素直に選ぶと思う
でも もう年齢から言って体力的・集中力的に峠道でギリギリの速さを求める走りはしないし 楽しさを感じられればいい

そう考えると 最近の車では候補がほとんど無いことが分かった

わりと最近の車で選ぶとしたら 絶版ではあるがホンダのS2000とかトヨタのMR2 MR-Sあたりだろうか
できれば9000回転まで回せるというS2000を狙いたいところ

なんて

最初に書いた 生活に全く必要のないもの 維持費(主に駐車場代)がバカにならないのに完全な趣味品だということを考えると購入まで至らないのが本当のところ

そんな状態なので また車の情報を調べては悶々とする日々が続くのである

エンコードの選択

先日 自宅のエンコード環境についてぼやいたが ちょっと情報不足というか書き足りないことがあったのでメモとして追記しておく

まずはエンコードの目的について再度説明

基本的には放送データを約1/4に圧縮して保存するのが最大の目的
あとは画質の悪い再放送の古いアニメとかにフィルターをかけて若干見やすくしたりすることもあるけど頻度は低め

放送波の画質はデジタル化で高まったとは言っても 所詮は圧縮率の悪いMPEG2でノイズも多いので 画質に対する要求はそんなに高いところまで期待してはいない
本当に面白いと思った作品はBDを買うと決めているので エンコードの設定はそこそこで良いと思っている

そんな感じなので画質を突き詰めた設定はしていない
あくまで放送波を1/4程度に圧縮して画質をあまり落とさずに保存というのが目的なのだ

と ここまでが前置き

今回書いておきたかったのは 私がエンコードするときに自分で決めたルールについて
このルールを決めておかないと 週に数十本ある録画を処理するときにいちいち悩む羽目になってしまうのだ

放送波の種類は大まかに分けて次の種類がある

  1. 地上波:実写(ドラマなど) 1440×1080(60i)
  2. 地上波:アニメ 1440×1080(60i)
  3. BS:実写 1920×1080(60i)
  4. BS:アニメ 1920×1080(60i)
  5. BSアニマックス:アニメ 1440×1080(60i)
  6. BS WOWOW 音声2ch:ドラマ 1920×1080(60i)
  7. BS WOWOW 音声2ch:映画・アニメ 1920×1080(60i)
  8. BS WOWOW 音声5.1ch 1920×1080(60i)

これらをそれぞれ決めた形式でエンコードする

  1. 地上波:実写(ドラマなど) 1440×1080(60i)
  2. 地上波:アニメ 1440×1080(60i)
  3. BS:実写 1920×1080(60i)
  4. BS:アニメ 1920×1080(60i)

    1~4については基本的に 解像度・フレームレートを変えずに保存する
    アニメやアメリカのドラマ等は24pで制作されているのが多いが テロップ等が入ってたりするので 24pにすると再生時にカクカクしてしまうことがあるためだ

  5. BSアニマックス:アニメ 1440×1080(60i)

    アニマックスの場合は 余計なテロップが入ることもなくビットレートが高めで画質もそこそこ良いので 1920×1080(24p)で保存している
    局ロゴはかなり大きいが それは自作ツールでフェードインアウトまで駆使して頑張って消している
    ※局ロゴ消去の詳細については 今のご時世だといろいろ問題ありそうなので明記はしないけども

  6. BS WOWOW 音声2ch:ドラマ 1920×1080(60i)

    WOWOWのドラマはアメリカものの場合は24pにした方が良さそうだが そのまま60iで保存している
    解像度はそのまま1920×108で問題なし

  7. BS WOWOW 音声2ch:映画・アニメ 1920×1080(60i)

    WOWOWの映画やアニメは24pにして問題ないので保存形式は 1920×1080(24p)
    映画については以前 1280×720(24p)で保存していたが 42インチのテレビで見ているときは問題なくても プロジェクターだと解像感がかなり落ちると感じたので 解像度は落とさないことにした

  8. BS WOWOW 音声5.1ch 1920×1080(60i)

    WOWOWの5.1ch放送波は基本的に映画(劇場版アニメも含む)なので 解像度は1920×1080のままでフレームレートを24pにするのは7と同じ
    音声を5.1chでコンテナをm2tsにして保存している
    以前はmkvで保存していたこともあったが DLNAでの再生を考えるとm2tsの方が都合が良い

こんな感じでルールを決めて そのルールに対応した設定ファイルを用意してエンコード時に選ぶだけなので 作業はだいぶシンプルになっているのだ

そして最終的に出来上がる映像ファイルは 映像のコーデックがH.264でコンテナはmp4かm2tsになる

ここで一応説明しておくと
映像ファイル:再生可能な映像と音声が入ったデータファイル
コーデック:映像や音声の圧縮形式(MPEG2はH.263 MPEG4はH.264 などとなる)
コンテナ:映像と音声を映像ファイルにするときのファイル形式(mp4とかm2tsやmkvはコンテナとなる)

また少々ややこしいのがエンコーダーとコーデックのこと
私はTVMW6で使われているエンコーダー x264を使っているがコーデックはH.264となる
コーデックは圧縮形式の規格名で エンコーダーは実際に映像を圧縮するためのプログラムと思っておけば間違いない

なんでこんなことをくどくどと書いたかと言えば 時々コーデックとコンテナを混同しているような掲示板の書き込みを見かけることがあるからだ
書き込みを読み取る側がそれをちゃんと理解して会話を進めていれば問題ないが 似たような混同をした別な人が会話に混ざってくると すごくややこしいことになってくるという展開を見かけることも少なくない

まあ 私はそういうやりとりを見てもニヤニヤと見守ってるだけなのだが

それと大事なことを書き忘れていた

フレームレートについてだが 上の文章で60iだとか24pだとかは1秒あたりの画面の枚数を表している
iとかpはインターレースとプログレッシブを表している
インターレースとプログレッシブについて説明するとめちゃくちゃ長くなるし 正確に伝えられる自信もないので ウィキペディアあたりでも検索してみてほしいけど

以前は再生時にインターレースを上手く解除できないプレイヤーも多くて プログレッシブ化するのが正義みたいない雰囲気もあったけど 今はインターレース解除(インタレ解除と言う場合が多い)をきれいにできるプレイヤーの方が多いと思うので 放送派の60iのまま保存するほうが良いと思っている
というか 私の動画再生環境で60iの再生はまったく問題がないというだけなのだが 他の人に動画をあげたりすることはまったく考えてないので 今後も問題ないだろう

なんとも予定外に長文になってしまったが 普段から自称デジタルデバイドの人たちにIT関係の説明をしているので 文章が説明過多にしまうという事情があるのでご容赦願いたい