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長時間運転の話

長時間運転と言えば「疲れる」「面倒」などネガティブなイメージが一般的だと思うが 私はけっこう好きだったりする

過去の長時間運転では 高速代をケチって当時住んでいた川崎から岩手の実家までの約550kmを一般道だけで帰省したことがある
その頃は道の駅なども無かったし 街道沿いのコンビニも今ほど多くはなかったから なかなか休憩を取れずに走り続けた記憶がある
途中で休憩に入った喫茶店を出るとき レジのお姉さんに「ここはどこですか?」なんて質問をして 不思議そうな顔をしながらも「○○町△△番地……」なんて詳しい住所を説明してくれようとするのを遮って「あ……いや 何県何市ですか?」なんて聞いたら「栃木県黒磯市ですけど……」と答えてもらって「まだ 栃木なのかあーー」と嘆くと「どこまで行くんですか?」と聞かれ「岩手です」「が 頑張ってくださいね」なんて励まされたり

結局実家に到着するまで13時間かかったのだった

初めて一般道で帰省したときは 二度とこんなことはやるまいと思ったのだが 人というのは慣れるもので その後も何度か一般道で往復したりしている

また 実家に引っ込んでいる当時に 音ゲー仲間が開催するオフ会に参加するために上京したときがあったが そのときはお盆のUターンラッシュで高速は大渋滞
渋滞が緩和するまで一般道で行こうと走っていたら 結局高速に乗ったのは首都高の川口ICだった

それから 友人達とスキーに行ったときも 横浜スタートで斑尾高原まで17時間かかったこともあったっけ
そのときなどは明け方の渋滞を走っているときに「この調子だとスキーはナイターになっちゃうかもねー」なんて冗談を言っていたら 本当にそうなってしまったという 客観的には笑えない話なのだが 同乗者の友人達が不機嫌になったりもせずにいてくれたので 道中も案外楽しめたのだった

私は普段から運転好きを公言しているが 目的地さえしっかり決まっていれば長距離・長時間運転がいちばん楽しめているかもしれない

その長時間運転を楽に走れる車ということになると 以前は排気量が大きめでそれなりにパワーやトルクがあるものが良いと思っていたが S2000で実家までの500kmを何度も往復してみて考えが変わってきた
S2000は室内空間も狭いし ハンドルやシートに路面状態をもろに感じられるような敏感なクルマなので長時間運転はすごく疲れそうなものだが(まあ 実際に疲れるが) 意外にも眠くならずに集中力が持続する
個人的に長時間運転で何が辛いかと言えば 眠気や疲労感との戦いなので 集中力が続いているうちはそんなに辛くない

だいぶ以前にそこそこパワーのあるミニバンを借りて長時間走ったことがあって そのときは視点も高いし楽でいいなあ……と思ったものだが 実はある時点からは眠気との戦いが辛いと感じていたことを思い出した
また スキーに熱中してる当時にクルマをAE86からハイラックスサーフに買い換え スキー場までの移動はすごく楽になって 同乗者からの評判も上々だったのだが スキー場に到着してからの集中力がイマイチでスキーを楽しみきれなかったことが多かった

まあ 長時間運転が好きで しかも集中力の持続の方が楽なことより優先するなんて かなり特殊な性癖(?)だと思うので誰にも勧められるものではない

だけど 長時間運転を辛いと思うだけじゃなく楽しむこともできる一例(にもなってないが)として書いてみた

そう言えば だいぶ以前に新幹線が台風で途中停車を繰り返し 東京ー京都間で13時間かかったことがあった
これは新幹線のシートに座っているだけなのに 退屈で死にそうだった
自分で運転する13時間の何倍も辛かった記憶がある

S2000(AP1)の加速

先日「加速」について投稿してから思いついたのだが S2000のゼロ発進加速については時々議論になる

誰かが「S2000(AP1)は発進加速がイマイチで 普通のクルマにも負ける」的なことを書くと すぐに「それは下手なだけ」といった反論が書き込まれる
他のクルマの話題なら前者がアンチの書き込みで後者がオーナーの書き込みに思えるが AP1に関しては逆だと感じる

S2000の2リッター版(AP1)のカタログデータはNA2リッターで250psのパワーがあり 許容回転数は市販車最高レベルの9000回転
こんな数値が並んでいると とんでもない加速をするイメージを持ってしまうが 実はそうでもない

ゼロ発進があまり得意でないクルマだということは オーナーなら感じていると思う
走り出してからの中間加速や コーナーからの立ち上がり加速ならばデータに近い体感は得られるが 街中での信号スタートではうっかりすると普通のミニバンにも後れを取ってしまう

まず 9000回転まで回る高回転型エンジンなので低速トルクはちょっと細い
スカスカというほどではないが 昨今のフラットトルクなクルマに比べたら扱いにくいエンジンになるだろう

そして1−4速がクロス気味なミッションは 相対的に1速が高い
つまりある程度回さないと元気に飛び出すような加速にならない

そこにきてノーマルECUでは1500回転あたりにぐずつくところがあり 発進するときにそこにハマると回転が上がりにくくて飛び出せないということがある

もちろん3500〜4000回転ぐらいを保って半クラッチを長めに引きずればスパッと飛び出すような発進は可能だが 街中での信号スタートではそこまで必死になることは少ないだろう
発進の度に爆音を響かせていたら周りからはすごく必死な人に見えてしまうし……

こんな風にゼロ発進が苦手な要素は複数重なっているのだが これは実際に体験してみないと分からないだろうと思う

ただこの発進加速が苦手になってしまう特性は 街中でこそ不便だが 峠道などを走っているときはむしろ利点になる

例えば1-4速がクロス気味なミッションはレスポンスが良いエンジンと相まってシフトチェンジが楽しいし タイトコーナーで1速まで落とせるのは扱いやすさになる
大抵のGTカーなどは1速が低いので 発進加速は楽にスピードが出る扱いやすさはあっても 普通に走っていて1速までシフトダウンするとギヤが低すぎて実用に耐えない場合が多い
私はそういうクルマでも1速までシフトダウンする運転をしていたが 回転合わせはかなり神経を使っていた記憶がある
それがS2000では3-2と2-1を同じような感覚でシフトダウンすることができて すごく楽になったと感じている

個人的に S2000は街中ではおとなしく走り 山道などでは回転を上げ気味で楽しくという風に乗るのが最良だと思っている
だから発進加速でもたつくことがあっても気にしないようにしているのだが 空いてる道の信号で先頭になったりすると少々アクセルを踏んでしまったりするのはご愛敬ということで……

加速というもの

またクルマの話題で恐縮至極

運転技術が伸び盛りの頃は コーナリングがどうとかブレーキングがどうとかライン取りがどうとか いろいろと考えながら走っていた

速度をあまり落とさないでコーナーに突っ込んだ方が良いのか?とか コーナリング中のハンドル操作はこんな感じが良いのか?とか 実践しながら考えることはたくさんあって それが走る楽しみになっていたのだと思うが いろんなことを考えすぎてだんだんと思考の泥沼にハマっていることもあった

そんなときにあるレーシングライダーの本を読んだのがきっかけで とてもシンプルな考え方に整理することができた
読んだのは当時のGPライダー片山敬済氏の2輪テクニックについて書かれた本……だったと思う
(さすがに古すぎてタイトルまでは覚えていない)

その中の記述で「レースは結局 加速競争なのだ」というのがとても刺さったのだ

もちろん公道を走るのとレースのテクニックは直結しないが コーナリングについてあれこれ悩んでいたのが
「減速もコーナリングもライン取りも 結局は加速のための下準備」
という風に考えることで 考え方に方向性が出来たという感じだろうか

加速と言ってもコーナーを抜ける度にフル加速をするという意味ではなく コーナーを抜けた状態でいつでも加速可能な安定状態に持って行くというイメージが近いと思う

安定して加速可能な状態でコーナーを抜けるためにはコーナー手前で充分に減速する必要があるし コーナリング中も前方がよく見えるライン取りをして 駆動輪が路面をきちんと掴む状況を作る必要がある

これが結果として安全で速い走りにつながっていくと思っているのだ

と いろいろ書いてはみたが やっぱりクルマの挙動について文章で表現するのは難しい
感覚的なものもそれぞれ違うだろうし
速い走り……という表現もスピード感覚もみんな違うだろうし 安全認識とか語り始めたらきりがない

まあ 方向性を定めると思考の泥沼から抜けられることもあるという一例ということで〆ておこう

GTウイング幅調整完了

先日ヤフオクで購入したVOLTEXのGTウイングは 幅が1450mm(実測では1440mm)だったので車検に通らない
車検に通るのは車幅から330mmを引いた1420mm以下なので 思い切って幅調整をしてみることにした

最初に完成の感想を書いておくが ワンルームマンションの一室でやるべき作業ではなかった……

それなりの広さの作業場があれば良いのだが ワンルームマンションでも風呂場ならなんとかなるだろうと考えて作業を始めたのだが 音が響くことを考えると電動工具は使いづらい
また 電動工具で万が一でも浴槽に傷を付けたりしたら面倒なことになる

それで今回は手動のパイプソーを使うことにした

選んだのはAmazonで売ってる「PARKTOOL(パークツール) ハクソー SAW-1」とカーボン用の替え刃

問題はウイングをどこで切るかと翼端板の取り付け方法をどうするか

翼端板は片側あたり3カ所をM3.5のビスで固定されているので できればオリジナルのねじ穴を利用したい

そこでウイングの端から約12mmを切り落とすことにした

実際にノコギリで切り始めると 切っていると言うよりは削っている感覚に近くて 思ったより時間がかかった
片側で約1時間 合計で2時間ほどかかって切断完了

切り落としたネジ部分は思いの外しっかりとしていて 翼端板をネジ止めするのには充分なようだ

しかし 切断後に翼端板を仮合わせしてみると真っ直ぐに取り付かない

いろいろな方法を駆使して角度や寸法を測ってみると最初の罫書きで失敗していることが分かったので 再度罫書きをして左右を5mmほど切断した

そして最初に切り落としたネジの付いている端部分の外側を削り落として ウイングの空洞にすっぽりハマるように調整
最後は補修用のFRPパテで固めて完了

最終的にウイング幅は翼端板を付けた状態で1405mmとなり無事に車検対応のサイズとなった

しかし やはり手動工具で切断したせいか翼端板とウイングとの隙間が目立つので 最後はブラックシーラーで隙間を埋めてみた

これが思いの外きれいに仕上がったので やっとクルマに取り付けることができたのだった

実際にウイング幅の調整をやってみて思ったのだが よほど立派な工具と作業場を用意できる場合を除いて メーカーに任せるのが良い

どうしても自分でやるという場合は カーボンの切り粉が身体に悪いので防塵マスクとゴム手袋は必須だ
また罫書きを精密にやらないと失敗するので 大きめの作業台はあった方が良い

翼端板がしっかりとくっついているか心配だったが ウイングを取り付けた後にアスファルトが荒れ気味の道路を小一時間ほど走ってみても翼端板がガタつく気配もないのでまず問題はないだろう

あとはフロントに適当なリップスポイラーを付けて空力改善を完成させたいが なかなか気に入ったデザインのものが見つけられない
格好良さだけで考えるとバンパーごと取り換えるものなら気に入ったのがあるのだが そういったものはFRP製になるのでちょっとした段差で割れたりする心配がある
また近い将来に岩手の実家に引っ込むことになりそうなので 雪道でラッセル車化するのも困る

何はともあれ リアはとりあえず安定したので フロントはゆっくり考えることにしよう

GTウイングを取り付けた

どんどん深みにハマっている気がする

というのも S2000にGTウイングを付けるなんて大人げないと思っていながらも 抵抗がなくなってしまっていることに我ながら呆れているからだ

取り付けたのはヤフオクで手に入れたVOLTEX製ウェットカーボンのタイプ1
翼幅は1450mmなのでこのままでは車検に通らない
ステイ長は225mm

当初は自分で取り付けようと思っていたのだが トランクに穴を開ける工具を買いそろえる金額とショップに依頼する金額にたいした差はなかったので 某ショップにお願いして取り付けてもらった
某ショップなんてぼかすのは車検対応じゃない翼幅だからに他ならない

翼幅については 近いうちに自分で切断して車検に対応した1420未満にする予定だ
ドライカーボンだと切断は大変らしいが ウェットカーボンなのでなんとかなるだろう

さて実際に取り付けてからの感想だが 中央道を調布ICから上り方向で走ってみたところ 後輪の接地感が上がったような気がする
すごく安定感が出た!……とかの劇的変化ではないが 足回りのブッシュをリフレッシュした効果も相まって 路面があまり良くない中央道〜首都高4号線をふらつくこともなく安定して走ることができた

実際には走り慣れた東北道を走ってみないと真価は分からないが また近いうちに首都高を長めに走って確かめてみるとしよう

GTウイングを付けるなんて いい歳をして大人げないとは思う
しかし ウイングを付けないで空力を改善しようと思うと 思いのほかお金がかかるというのもあって 手っ取り早く長距離移動が楽になるならいいかなと思って決断したのだ

ウイングの銘柄にはちょっと迷った

S2000用として定番なのは無限のカーボンウイングかVOLTEXになるが VOLTEXは普通に注文すると今は5ヶ月待ち
他には汎用品で納期が短めのものもあるのだが やはり取付が車種対応に比べるとどうしても「いかにも後から付けました」感が出てしまう

無限にしようかどうしようか なんて考えているところにヤフオクでの出品を見かけたので入札したというのが今回の経緯

中古としては値段が高めだし 車検対応じゃない1450幅ということで悩んだが 翼幅は切断加工でなんとかできそうだし 値段については5ヶ月以上も待つことを考えたら 時間を買うのと同じだと考えて決断した
実際に取り付けてみると やはり人気のVOLTEXは造りがしっかりしていて満足感が高い

翼幅を調整したらきれいな背景で写真を撮って紹介するとしよう

リタードの検証開始

S2000の話題としては今更だけども エンジンを保護するためにリタードという動作がある
具体的には 水温や吸気温度が適正な範囲から外れると 点火時期や燃料の濃さを調整してエンジンのパワーが下がるというもの

以前からいろいろ調べてリタードについては知っていたが 実際の温度がどうなっているか知りようがなかったので気にしないようにしていた
しかし夏になって暑い日が続いてくると 点火時期が遅くなったと思われるエンジンのガラガラ音を聞く機会が増えてきた(ひどいときはディーゼル車か と思えるほど)

それで今回 OBDIIから情報が取れるレー探を取り付けて 待ち受け画面にエンジン水温と吸気温を表示するようにしてみた

お盆休みの渋滞を走っているときなどは 水温の適正値80-90℃ に対して95℃程度になってるし 吸気温度に至っては適正の40℃未満に対して65℃とかになっている

水温はちょっとスピードを出せばすぐに下がるのでとりあえず問題はないのだが 吸気温は走ってもなかなか下がらない
ラジエーターを通り過ぎて熱くなった空気がエアクリーナーに行くから温度が下がらないと推察できるので なんとかならいかちょっと工夫をしてみた

既に多くのチューンアップパーツとしてラジエーターを追い越してバンパーから吸気できるものは出ているのだが どれもそれなりに高価なので ちょっとした実験程度で購入するのは抵抗がある

そこで台所用品として売っている天ぷらの油などをガードするアルミ板を買ってきて エアクリーナーボックスの吸入口からラジエーターを追い越して吸気できるように貼ってみた
(写真を用意しないとイメージしにくいと思うが あまりに素人仕事・やっつけ仕事なので公開は控えたい)

とりあえずアルミテープで固定して走ってみたが さすがに夏場の気温で40℃未満をキープはできないが 走ってさえいれば50℃を超えることはなくなった
リタードはスイッチのように切り替わるわけじゃなく 数値に比例して適用されるようなので 40℃に近くなれば効果があると言えるだろう

実際にパワーの低下はほとんど感じなかったし

こんな簡単な工作でも効果があると SpoonやJ’s Racingから出ているカーボンの吸気ダクトとか 無限のエアクリーナーとかを付けたくなってくる

しかし冷静になってみると サーキットでタイムアタックをするとかでもないので 適正温度にこだわる必要もないのかなという気がしてくる
まあ 今のままでは人前でボンネットを開けるのが恥ずかしいような状態なので もうちょっと体裁を整えたいとは思っているのだが……

S2000純正リアストレーキの取り付け

お盆休みの間に実家に帰省したので 以前から考えていたストレーキを付けてみることにした

フロントもリアも純正で リアはタイプSに標準に付いているもらしい

フロントは各所に取り付け例が載っているし難しい作業はないので リアストレーキについて解説してみよう
但し正式な取説もないし 写真も途中でバッテリーが切れて最後まで撮影できていない
中途半端な解説になってしまうがご容赦願いたい

この作業ではボディに穴開け加工が必要となるので 作業を始めてしまったら後戻りはできない

ではその手順を最初から

手順01
まずは穴を開ける位置を 付属の型紙を使って印を付ける


そして三角板を固定するための穴を開けてしまう
穴径は8mm
開けた穴にはさび止めをしておく

手順03
さび止めが乾いたら白いプラ部品をはめ込む

手順04
はめ込んだ部品には三角板に取り付ける対になる部品が最終的にこのように差し込むことになる


上記の部品は三角板の裏側に差し込んで固定する

手順06
三角板と下側のゴム部品とを合体させて ゴム部品を固定するための穴をボディに開ける
穴経は10mm

手順07
ゴム部品のボディ奥側は図のようにコの字金具にボルトがセットされている部品で固定する

手順09
三角板のフェンダー側の穴に合わせてフェンダーの裏にパッキンを貼り付ける

手順10
パッキンを挟み込むように金具を固定する
最終的にはこの金具に三角板をビスで固定することになる

手順08
三角板とゴム部品を合体させたものをネジ止めする
ゴム板のネジ止めは 金属のネジ受け金具を差し込んでボルトを差し込むと 内部でネジ受け部分が横になるという構造だが なかなか簡単には理想型になってくれないので 何度かボルトを差し入れて調整するのがいい

三角板の方は白い部品を中央にはめ込み 両面テープで固定する
位置が合っていれば白い部品が入るときにカチッと音がするはず

と ここまで撮ったところでカメラにしていたスマホのバッテリーが切れてしまった

ここまで出来ていればあとは各部をビスで固定するだけなので なんとかなると思う

ただ……付属のシリコンパッキンが余ってしまったのだが どこに使うのか想像もつかないのでスルー

とりあえず実家の岩手から自宅までの約500kmを走ってきても ズレもせずに固定されていたので問題ないと思う

ちなみにストレーキはフロントもリアの外側(上図での説明部分)と内側のも付けてみた

効果は……というと 高速道路巡航中の音が静かになった
今まで気にしたことのなかったタイヤのロードノイズが聞こえてきたし オーディオの音量を上げる必要もなかった
走行安定性については 先日のサスペンションブッシュをリフレッシュした影響の方が大きくて ストレーキの効果はよく分からなかった
でも 音が静かになっているということは風の流れが整えられていると思うので それだけでも良かったということにしておこう

OBDIIアダプター動作報告

セルスターのレーダー探知機「AR-353GA+OBDII接続アダプター RO-116 」を購入して取り付けてみた
目的は速度取り締まりの探知よりも OBDIIによって「吸気温度」と「エンジン水温」を表示できることと バックカメラの映像を映すこと

バックカメラは今までナビ(カロッツェリア楽ナビポータブル:AVIC-MRP600)につないでいたのだが バックギアに入れると起動するバックカメラの映像信号では自動的に切り替わらないので この探知機の映像入力で自動的に切り替わったらいいなと期待してのことだ

取り付けにあたってOBDIIアダプターで接続したのだが セルスターの公式サイトでS2000のAP1は対応の一覧にないので目的の情報を得られるかどうかは賭けだったが 接続して設定を行ったら吸気温度とエンジン水温は無事に表示された(AP2は設定あり)

OBDIIのメーカー設定は「ホンダ2」

取り付けてからまだ走り回ってないしデータの更新も行っていないので 本当の使い勝手はこれからというところだが ネットでもAP1でOBDII情報が取り出せるかどうかはなかなか判断がつかなかったので とりあえず書き込んでみた次第

バックギアとの連動でバックカメラの映像に切り替わるようにできるのかどうかは まだ設定を調べてないので後日の報告としよう

なんで「吸気温度」と「エンジン水温」の表示なのかということは S2000の場合 エンジン保護のためにフルパワーが出せる温度範囲が狭いのが理由
その範囲は
水温:80-90℃
吸気:40℃以下
ということだ
夏場では水温も吸気温も範囲をすぐに超えてしまってパワーが落ちると言われているので 確かめてみたかったのだ

<2016-08-29 追記>
バックカメラの映像は設定で無事に映すことができた
ギヤをバックに入れると自動的に切り替わるので 目的は果たせたということだ
ただし 画面が小さくてちょっと見づらい気がする
画面がもう一回り大きいAR-383GAにすれば良かったかもしれないと思った

回り道してた

今日はS2000のサスペンションブッシュを交換してきた
S2000を購入してからずっと足回りのセッティングには悩み続けてきたが その悩みはどうやらブッシュ交換ですっかり解消したらしい

ブッシュがヘタってどんな症状が出ていたかを並べてみると

・アライメント値が狂う(測定の度に違う)
・後輪が暴れて安定しない
・直進性が悪い
・いつもガタピシと音がする

そのためアライメント値を工夫してみたりダンパーの減衰力をいろいろ試してみたりしたが 上に並べた症状はブッシュ交換で直ってしまった

回り道をしたなあ……という思いもあるが S2000を専門家に点検してもらってブッシュ類がヘタっていると判定されたら素直にブッシュ交換をすることをお勧めしたい
ブッシュがおかしな動きをしている状態でいくらアライメントや減衰力を調整しても思い通りの動きは得られないということを思い知らされたという感じだ

今回の施行は以下の通り

・無限強化ブッシュによるサスペンションブッシュの打ち替え
・フロントロアアームのコンプライアンスブッシュはクスコ製でピロ化
・タイロットエンドブーツ等 ブーツ類の新調
・リアスタビライザーをAP1-130のものに交換(柔らかくなった)
・アライメント調整
 フロントトーを トータルで1mmトーアウト
 リアトーをトータルで4mmトーイン
 キャンバーは フロント 1° リア2°

これで道路の段差を乗り越えてもガタガタ言わなくなったし ハンドルも切り始めはちょっとダルになったが思い通りに動く

リアスタビを柔らかくしたので車線変更ではちょっとフワッとした感触が出るようになったが 今がブッシュ交換前に試験的に設定したダンパーの減衰力のままなので 調整すれば良い感じになりそうだ

何にせよ 長々と回り道をしたが やっと足回りセッティングのスタートラインに立てた感じがするので 減衰力を煮詰めていけば走りがもっと楽しくなるだろう

と 本来は良いことばかりなのだが 実はブッシュ交換前のガタピシ言いながらも路面状態がダイレクトに感じられていた状態も良かったかもしれないなんて思えてくる
今はすっかり別な車になったレベルで穏やかな挙動になったので 慣れるまでは違和感を感じ続けるかもしれない

単純に言うと穴の開いた地下足袋から立派なスニーカーに履き替えたようなものかもしれないが 穴さえ開いてなければ地下足袋もいいかもね……と思ったのだった

バランスは大事

ゴールデンウィーク前あたりからS2000の足回りの設定に悩んでいた
発端は車検の事前整備でダンパーの調整をおかしくされたことなのだが その後も車高やアライメントを調整し直したり ダンパーの減衰力をいろいろ試したりしても どうにも丁度いいセッティングが見つからず つい最近もまたクルマの挙動がおかしいと感じていた

アライメントなのか それともやっぱり劣化してるブッシュ類を交換しないとダメなのだろうか……と考えていたのだが 意外なことで解決してしまった

実は4月の車検で後輪がスリップサインが出るほど減っていることを指摘されたのだが 予算の都合もあって後輪だけをグッドイヤーのRSスポーツ Sスペック(245/40R17)に取り替えていた
そして先日細かいチューンアップでパワーの上がったエンジンに対してブレーキの効きが悪いと感じてきたので ブレーキパッドとローターを新調することにしたのだが ついでにゴムが劣化しているっぽいフロントタイヤも交換することにした
銘柄はリアと同じグッドイヤー・RSスポーツSスペック(225/45R17)

今回はブレーキの新調がメインだったので その結果が楽しみだったのだが……

走りだして数分で感じたのは直進性やギャップに対する挙動が安定していることだった
ブレーキが足回りの挙動に直接影響するわけではないので 改善したのはフロントタイヤの新調によるものだろうと思う
ブレーキやタイヤの交換の前に感じていた不安定感はすっかり姿を消して 轍のある荒れ気味の舗装路でも思い通りに走れるし 加速時にハンドルを持っていかれるような感覚もない

つまり前後のタイヤはちゃんと揃えたほうが良いという 考えてみればすごく単純なことで不安定感は解消されたということなのだった

話は変わるがS2000を街乗りで楽しくという目的のアライメントについて 私なりに調べて理想値が分かってきた

次回 アライメント調整をするときには以下のような数値にしようと思う

フロント

トータルトー -0°5’(1mmほどトーアウト)
キャンバー -1°00′

リア

トータルトー -0°30’以下(3.8~6mmトーイン)
キャンバー -2°00′

こんな感じ

フロントのキャンバーはあまり寝かせるとハンドルが軽くなりすぎるし1°ぐらいが丁度良いと思った
トーはトータルで1mmほどのトーアウトとすることで ハンドルの切り始めにほんのちょっと「溜め」ができる
現在はトーゼロでハンドルを切るとすぐに方向を変え始めるので 峠の下りを目を三角にして走る……というような場面では良い感じだが 普段使いでは少々疲れる
切り始めのちょっとした遅れが 安心感になるのではないかと思うのだ

リアについてはフロントに対して1°増やしたキャンバーでコーナリングの安定感を得て トータルトーで6mmという標準値に近い設定とすることでS2000らしいオンザレール感を得られるようにする
現在はリアのトーをトータルで3.8mmとしているが 今でも後輪の挙動は良い感じだ

リアトーは操作性にかなり影響するということを知ったので 3.8mm~6.0mmの範囲に収めておくのがいいかなということだ

と……なんだか長い話になってしまったが 前後のタイヤの種類や状態はできる限り揃えた方がいいということを今回感じたし アライメント値も闇雲に動かさない方がいいということも感じた

ブレーキについては取り替えたばかりでやっと当たりが出てきた状態なので もうちょっと走り回ってから感想を書くことにしよう

<2016-08-29 追記>
タイヤの前後差が走行に影響していたと書いたが その後に足回りのブッシュを取り換えたらすっかり落ち着いた走りになった
もちろんタイヤの前後差が走りに影響があったとは思うが ブッシュ交換での変化があまりにも大きかったので この投稿で書いたことは勘違いだった可能性が高いとも思ったのだ

ブレーキについては ローターとパッドが馴染んできたら感触がだいぶ良くなって ペダルを踏んだら踏んだだけ効くという感じになったので 概ね期待通りになった
しかし 踏み始めがちょっとフニャっとした感じがするので いずれはブレーキラインをステンレスメッシュにしたりキャリパーをオーバーホールしたりも考えている