またクルマの話題で恐縮至極
運転技術が伸び盛りの頃は コーナリングがどうとかブレーキングがどうとかライン取りがどうとか いろいろと考えながら走っていた
速度をあまり落とさないでコーナーに突っ込んだ方が良いのか?とか コーナリング中のハンドル操作はこんな感じが良いのか?とか 実践しながら考えることはたくさんあって それが走る楽しみになっていたのだと思うが いろんなことを考えすぎてだんだんと思考の泥沼にハマっていることもあった
そんなときにあるレーシングライダーの本を読んだのがきっかけで とてもシンプルな考え方に整理することができた
読んだのは当時のGPライダー片山敬済氏の2輪テクニックについて書かれた本……だったと思う
(さすがに古すぎてタイトルまでは覚えていない)
その中の記述で「レースは結局 加速競争なのだ」というのがとても刺さったのだ
もちろん公道を走るのとレースのテクニックは直結しないが コーナリングについてあれこれ悩んでいたのが
「減速もコーナリングもライン取りも 結局は加速のための下準備」
という風に考えることで 考え方に方向性が出来たという感じだろうか
加速と言ってもコーナーを抜ける度にフル加速をするという意味ではなく コーナーを抜けた状態でいつでも加速可能な安定状態に持って行くというイメージが近いと思う
安定して加速可能な状態でコーナーを抜けるためにはコーナー手前で充分に減速する必要があるし コーナリング中も前方がよく見えるライン取りをして 駆動輪が路面をきちんと掴む状況を作る必要がある
これが結果として安全で速い走りにつながっていくと思っているのだ
と いろいろ書いてはみたが やっぱりクルマの挙動について文章で表現するのは難しい
感覚的なものもそれぞれ違うだろうし
速い走り……という表現もスピード感覚もみんな違うだろうし 安全認識とか語り始めたらきりがない
まあ 方向性を定めると思考の泥沼から抜けられることもあるという一例ということで〆ておこう