豆腐 のすべての投稿

テレビとプロジェクター

以前の投稿で 自宅の映像鑑賞をテレビからプロジェクターに切り替えたと書いた

同程度のサイズのテレビに比べるとプロジェクターは本体+スクリーンの価格ではかなり安く揃えることができる
もちろんプロジェクターもピンキリなので 高価なものはテレビ以上にコストがかかるので ここではあくまで低価格での話となるが

現在は中古で買ったビクターJVCのDLA-HD950という機種を使っているが ソースがBDだったり 放送でもBSの実写ドラマの場合はかなり満足できる画質を楽しめている

問題は地上波およびBSでもアニメの場合

地上波はそもそも帯域が全然足りてないのに情報を詰め込みすぎてノイズがひどい
BSでも天候が悪いとノイズが乗ったりするが その場合は完全に絵が破綻して保存する気は起きないのでむしろ問題ないと言えるかもしれない

ただ 放送波の鑑賞については 放送波独特のノイズに対策が施されているテレビの方が高画質に感じる
なので テレビ放送や録画の鑑賞が中心ならプロジェクターで見るのはまったく勧められない

また アニメは派手なエフェクトが使われているものだと これまた派手なブロックノイズが出やすくて プロジェクターだとかなり気になると思うのだ

テレビの代わりにプロジェクターでという発想は私だけではないと思うのだが プロジェクターはあくまで自宅でミニシアター気分を味わいたいという目的に限られるような気はする
実際に私も50インチぐらいの適当なテレビを買おうかと健闘してるぐらいなので
まあ 置き場所がないので このままプロジェクター生活でいいか とも思っているのだが

あと忘れてならないのが プロジェクターのランプの寿命
機種によって違うが だいたい2000時間~3000時間で交換が必要になるので その分のコストも計算に入れないといけない
たまにプロジェクター引っ張りだして映画鑑賞という程度なら気にする必要もないとは思うが 私のように毎日数時間見ている状態だと ランプのコストも気にしないわけにはいかなくなる

長々と何が言いたいかと言うと 私の投稿をたまたま読んだ人が テレビ代わりにプロジェクターもいいな と思ってしまった場合に デメリットもけっこうあるということも覚えておいていほしいと思ったのだ

あ そうそう
最近のプロジェクターはだいぶ明るくなっていて 情報を中途半端に調べていくと まるで部屋の照明が点いていても普通に見られるような印象を受けてしまうかもしれない
だが それはやっぱり無理だと思ってほしい
基本的には暗室が理想で 手元を照らす範囲の狭い照明があれば便利ぐらいな運用になる

日常生活を暗い穴蔵みたいな状態で過ごすことになるので テレビでの映像鑑賞とはかなり違ってしまうのだ
ただ テレビのように画面自体が発光しているわけじゃないので 暗闇でも目の疲れはあまり感じないけども

家庭でのプロジェクター利用につていはネットでかなり詳しく専門的に解説してくれてるページもあるのだが 興味を持ったばかりで検索するとヒットするのは割と簡単な解説のページが引っかかりやすい
検索するワードが専門的なページにヒットするより先に簡易なページのものが目についてしまうからだと思う

狭い部屋でプロジェクターで映像鑑賞は 思ったより簡単に実現できるけど それに伴うデメリットが想像と違ってる可能性があるということだけは覚えておいてほしい

エンコード環境

私は現在 アニメや海外ドラマを合わせて週に40本ほど見ているが ほとんどをエンコードして元のTSファイルの1/4程度のサイズにして保存している
知り合いにそのことを話すと 週40本を見ていることにも驚かれるが いちいちCMカットしてエンコードしていることには驚くというより呆気に取られてる感じだ

TSのまま保存しておくと1クール(3ヶ月)で約4TBのHDDを消化してしまうが エンコード済みなら1TBで済むわけだから手間をかける価値はある
それと 放送TSのままだと画面の端に表示されてる局ロゴが気になって仕方がない
局ロゴも小さい画面で見ているとそれほど気にならないが40インチ以上の画面だとかなり邪魔に感じる

そんなわけでエンコードは以下の手順で行っている

1.放送TSをTMPGEnc MPEG Smart Renderer4(TMSR4) でカット編集

2.DGIndexでd2vファイルの生成

3.AVSファイルにDelogoの組み込み

4.TMPGEnc Video Mastering Works6(TVMW6) でH264エンコード

手順2.3.が面倒だったが1.で出来たm2vファイルを読み込んで自動的にDGIndexを起動してAVSを生成するアプリを作ってからはだいぶ楽になった

1.の手順を省くなら放送TSをDGIndexに流し込んで そこからAVSファイルでdelogo
それをTVMW6でカットという方法もあるが その場合は音声のズレをDGIndexの結果からAVSファイルに盛り込む必要があるし TVMW6でのカット編集が意外にレスポンスが悪いので私はTMSR4でのカットの方が快適だと思っている

ハードウェアは以下のように変遷してきた

エンコードを始めた頃はintel Core2Quad Q9550をOCして使っていた
その当時はソフトとしてAviutlとx264を使用していた

その後はCore i5 2500kになり
Core i7 3770k になった

現在もメインはCore i7 3770kを4.4GHzでエンコードしているが エンコードソフトをTVMW5から6にアップグレードしたのをきっかけにnvidia GTX960も追加してみたところ 地上波のアニメ(長さ24分)のエンコードならフィルターなし 1440×1080 60i の固定品質(62)で30分でエンコードが完了するようになった

その後に録画機をリプレースするとき ついでにエンコードもできたらいいと Core i7 4790kを使ったPCも組んでみたが Core i7 3770k(4.4GHz)+GTX960とエンコード時間はほぼ同じ
さすがに新しいコアはエンコード速度が速いと感じるが 3770k+GTX960も悪くない

もちろん4790k+GTX960なら いや もっと上のGTX980あたりならかなりの時間短縮が期待できると思う

勘違いしている人もいるようなのでいちおう書いておくが TVMW6でのGeForceの利用はフィルター演算の補助で使われていて 評判の悪いCUDAエンコードをしているわけではない 念のため

それと実験的に4790kにnvidia GT740も組み合わせてみたが それなりにフィルターを使ったエンコードでもGPUの使用率はほとんど上がらなかった
TVMWも5の頃はCPUとGPUの演算比率の表示があまり信用できなかったが バージョン6になってからはある程度信用しても良さそうなので GT740程度ではGPU使用率が上がらないのが実際のようだ

ちなみに 1440×1080 60i リサイズなし・インターレース解除なしのエンコードでも
3770k+GTX960で CPU 36% : GPU 64% ぐらいで進行する
TVMW6で実装された高精度のインターレース解除を使うと GPUは75%ぐらいまで使われるようだ
さらに高精度ノイズ除去まで使うとGPU 80%を超えるので Core i7 2600kとか3770kとかを使っていてCPUのリプレースを考えているならば とりあえずGTX960以上のGPUを追加してみるのも面白いと思う
特に4790k単体で高精度インターレース解除を使うとかなりエンコードが遅くなってしまうから 予算をGPUに掛けたほうが効果的かもしれない

CMカットに話を戻すと TMSR4のCM候補抽出機能にはかなり助けられている
そのままカットできるほどの検出精度ではないが 例えばDLifeのドラマのようにCM位置を目視で探すとかなり手間のかかるような場合に 自動検出である程度目安を付けられるのはかなり便利なのだ

それとカット編集を行うTSソースはSSDに置いている

TMSR4のシークバーをつかんでグリグリとシークできるのはSSDならではなので 編集を頻繁に行う私には必須になってしまった
HDDに編集元のソースを置いてシークバーをグリグリ動かすと HDDからガリガリと壊れそうな音がするし SSDの耐久性は気にするほどではないと実証されてきているので 動画編集のソース置き場としてはSSDを選びたいと思うのだ

エンコードソフトに関しては フリーのAviutlとx264の組み合ででも同じようなことができるが バッチエンコードツールの出来の良さでTVMW6を選んでいる

こんな風に長々と文章化すると とても面倒なことをしているように思えてしまうかもしれないが 目的はあくまで画質をあまり落とさずに保存サイズを1/4程度にすることで 手間は慣れと自作ツールでだいぶ楽になっている
それに 繰り返し見るほど気に入った作品はBDを買うと決めているので エンコードで画質を完璧にしたいという気持ちは持っていない

TVMW6でのH264エンコードについての設定は 機会があったら書いてみようとは思っているが 先に述べたように画質に完璧を求めていはいので あまり参考にはならないと思う

ヘッドホンアンプ P-700u

数年前からヘッドホンオーディオに凝っている

ちょっと前まで住んでいたマンションが音に関しての環境があまり良いとは言えず 映像の音声をしっかり聞きたいと思ったらヘッドホンが最適だと思えたからだ

最初に買ったのはヘッドホンアンプにFOSTEXのHP-A3 ヘッドホンにAKGのQ701という組み合わせ
HP-A3はオペアンプを交換できるので 3種類ほどのオペアンプを取り替えながら楽しんでいた

その後ヘッドホンをいろいろ買い足したが 今でも残してあるのはBeyerdynamicのDT1350とT5p DT990pro
気がついたらBeyerdynamicばかりになってしまったけど
その後 現在のマンションに引っ越してから 以前から欲しいと思っていたSENNHEISERのHD800とバランス駆動できるヘッドホンアンプNmode X-HA1を購入した
ついでにSAECのバランスケーブルも買って しばらくそれで満足していたのだが X-HA1の高音がどうにも賑やかというか小うるさい感じがしてもうちょっとレベルの高いヘッドホンアンプが欲しくなってしまった
また HD800の評価でよく聞く音場がやたら広いというのをあまり感じられなかったというのもある

候補はいろいろあったが 中途半端なものを買ってもまた不満が出てくるだろうと思い 私が今買える範囲ではいちばん作りが良いと思えるLuxmanのP-700uを買うとことにしたのだった

P-700uはアナログのヘッドホンアンプでデジタル入力はないので DACはOPPOデジタルのBDプレイヤーBDP-105DJPを使用している
BDP-105DJPはUSB DACとして使えるし 今流行りのDACチップES9018を使用していてバランス出力ができるので P-700uも含めてフルバランス接続ができるのだ

音に関しては X-HA1の賑やかさに比べてノイズ感はほとんど無くなり とても落ち着いた音色が出るようになったと思う
ノリの良い曲の場合はちょっと物足りない感じもあるが 私の場合は音楽を聞いてる時間よりも動画の音声を聴いてる時間の方が長いので 映画やドラマの音については概ね満足している

音楽についてはHD800でボーカルが遠いという評価をよく見かけるが 私の環境ではむしろ丁度良いと感じる
確かに楽器の奥で歌ってる感じはあるけどね
ボーカルを重視して聴きたいときはT5pの方を使うことで補完できてる感じ

HD800がホールでの演奏とすれば T5pは狭めのライブハウスみたいな音がするので 古いジャズなんかはT5pの方が好み
T5pの欠点はケーブルが細くて頼りないこととケーブル交換ができないことなので そのうちバランス化してみようと思っている

気づいてみればP-700uについてほとんど何も書いてないが 大きく重いこと スイッチ類の感触が昔のオーディオアンプのようにしっかりとした感触なこと 入力切替などでスイッチを操作するたびにリレーで物理的に切り替えていることが分かるなど 私が思う「良い感じ」は全て満たしてくれている

音については ヘッドホンを鳴らすということについては充分な駆動力を持っていると思うので あとはヘッドホン自体と音楽ソース そしてDACの変更で調整していきたいと思う
まあ DACも今の環境でほぼ満足なのだが ES9018以外のDACも試してみたいんだよね

HD800だけを考えるならSENNHISERのHDVD800というのも考えたのだが たぶんそのうちP-700uを欲しくなるだろうとは思ったので買って正解だっと思う
オーディオにしろ映像機器にしろ 欲しいと思った物がまったく手に入らない値段ならともかく 予算が用意できる範囲だったら妥協しないほうが結局は無駄な出費が抑えられると思うんだ

ヘッドホンなんかは1~3万円ぐらいの範囲のものを短期間で8本ほど買ってしまったからね
そして残っているのが5本で 実際に常用してるのは2本だけ

趣味で妥協をする場合は 高額なものを買うより決意が必要ということだね

いい歳をしてアイカツにハマる

数年前からいい歳をしてアニメ鑑賞にハマっている
放送しているアニメは殆どチェックして その中でも気に入ったものだけを残しているが それでも週に40本近くになってしまう
正直多すぎるよね

その中でも次回放送を楽しみにするぐらい気に入っているのが「アイカツ!(アイドルカツドウ)」だ

地上波で木曜の18:30 BSで月曜の17:00という子供向けのアニメだが 内容的には深夜に放送している大人向け(と言っていいかわからないが)のアニメよりもずっと面白いと感じている

概要を説明すると 主人公の女子中学生が生徒が全員アイドルというスターライト学園でアイドルとして頑張っていくというストーリー
カードゲームのアイカツ!と内容がリンクしていて 現在もう放送3年目で130話を超えている

巷ではゲームのアイカツ!を女児の列に並んでプレイする 所謂「アイカツ!おじさん」の存在も話題になったりしてるが 私はゲームに興味はなくアニメのみ
以前のようにビートマニアシリーズをやっていてゲーセンに抵抗が無かった頃ならともかく さすがに最近は老眼も入っていて白髪も交じり始めたジジイではゲーセンに行くこと自体に抵抗があるんだよね

放送するアニメはほとんどチェックするとは言っても さすがに子供向けアニメについてはあまり見ていたなかった私がアイカツ!を放送スタートから見始めたのはまったくの偶然
何を録画しようとしたのかは覚えていないが 間違えて録画していた第1話を見て 意外に面白いかもしれないと思ったのが始まりだった

それが今では発売されているBDは全部買い揃え CDまで買い揃えるまでハマってしまっているのだから 本当に偶然とは恐ろしいものだと思う

アイカツ!はそれぐらい面白いので友人知人にも薦めたいのが 言葉でその面白さを伝えるのが意外に難しい

どんなアニメ?どんな内容?と聞かれても 昔の王道スポ根アニメのようなアイドルアニメとかの訳の分からない説明しかできない
私の語彙が不足しているのだろう

私が感じている面白さは とにかく展開が早いこと
進行が丁寧でちゃんとしていること
登場キャラがどれも魅力的で その行動を見ていることが楽しいこと
音楽が良いこと
ダンスシーンがCGで作られているのだが そのCGが年々レベルアップしていて 今ではなかなかすごいレベルの映像になっていること
等々

特に展開の早さは特徴的で 少々重たいテーマだとしても だいたい1~2話でスッキリと完結する
これが深夜のアニメだったら余計なエピソードが絡んで3~4話 下手したら1クールは使っちゃうんじゃないの?っていう話が1~2話で終わるのだが それがちゃんと面白いのだ
この辺りは脚本とキャラ設定がちゃんとしているからだと思う

なんて風に書いていくと ものすごく堅い内容に思われてしまうかもしれないが 笑いあり涙ありのしっかりとした物語が描かれているので誤解のないように

また音楽の良さも特筆すべき点
曲だけを聴いても楽しめるぐらい良作が豊富にリリースされているのだ

現在2年続いた主人公も交代して3年目のシーズンとなり ますます展開が楽しみになってきている
制作陣は10年続くコンテンツにしたいと言っているので 是非これからも頑張ってもらいたいと思う

オーディオを変えるもの

数年前からヘッドホンオーディオに凝っている
ヘッドホンオーディオについては別に細かく書いていこうと思うので 私が昔経験したオーディオ体験について書いてみよう

私のオーディオ体験は中学生の頃から始まっているが 音に対する考え方が大きく変わったのは高校生時代
中学の時は音楽を聴くだけだったのだが 高校から楽器を始めるようになって 同じ音楽でも聴こえ方が違ってきた

高校からギターを始めたのだが そうなると音楽を聴く場合にはギターに聴覚を奪われるようになった
もちろん弾きたい曲の場合はそれでいいのだが どんな音楽を聴いてもギターばかり気になってしまうので 音楽鑑賞用に買うレコードはギターの入っていないジャズのピアノトリオとかカルテットとかになったぐらい

そしてバンドを始めたり部活でブラスバンドに入ったりしてるうちに 今度はリズム楽器が耳に入ってくるようになってくる

これは音楽を聴く一方だった頃とは全く違う感覚で 音が良いとか悪いとかよりも演奏が良いとか悪いとかの方が重要になる
音質についても 特定の音が聴こえるとか聴こえないとかよりも ホールの響きとか余韻とかの音質の方が気になったりする

私は楽器を演奏しなくなってから既に20年以上たっていて 今ではギターをまともに弾くこともできないと思うが 音に対する考え方感じ方はその当時の体験に基づいていて今もあまり変わってないと思う

オーディオ的な事で言えば好きな音楽を好きな音質で聴けていればそれが最良と思うが 楽器演奏を始めてみたり あるいは特に好きな楽器を想定してみたりすると それまでとは聴こえる音が違ってくると思う
楽器演奏について言えば 特に上手くなる必要はなくて 実際に音が出た時の指に感じる振動だとか 部屋に響く音だとか余韻だとかを感じ取れれば 聴く一方だったときとはまた別の体験ができると思うのだ

音質の事で思い出したことがある

高校を卒業するあたりだったと思うが よく行っていたオーディオ専門店が閉店セールをやっていて いつもだったらとても買えないレコード用のカートリッジが手に届く値段で買うことができた
大昔のことなので記憶は曖昧だが 通常価格3万5千円ぐらいのカートリッジが2万円弱で買えたと思う

そのカートリッジを自宅のレコードプレーヤーに取り付けて 実際に音を出した時の体験

取り替える前のカートリッジは1万5千円ぐらいのものだったと思うが それでも特に不満のない音を出してくれていた
でも 交換後の音でいちばん驚いたのがドラムのシンバルの音

バンドをやっていた関係で シンバルはまずスティックがシンバル自体に当たるカチッという小さな音の後にジャーン!というシンバル特有の音が聴こえるのだが レコードでそのカチッという音は聴こえなかったので 録音には入っていないのだと思っていた

だが 取り替えたカートリッジではそのカチッという音がちゃんと聴こえた

この音は本当に微かな音で 最近の音楽で多く使われているサンプリング音源のドラムマシーンではまず聴こえない音だが 生演奏のドラムセットなら腕前に関係なく聞こえてくる音なのだ

それが聞こえた瞬間の感動は今でも忘れられない
背中がゾワッとしたぐらいだったからね

でもこれはいつも目の前でドラムセットの音を聴いていたからこその体験で 私が聴く一方の人間だったら一生気付かなかったかもしれない

これは何も楽器演奏をしている人が聴き専の人よりも優れているとか言いたいわけじゃなくて 楽器演奏を経験すると音楽の楽しみ方がちょっとだけ広がるかもしれない ということを分かってもらいたかったのだ

オーディオの思い出

私がオーディオを意識し始めたのは中学一年生の頃
1975年ぐらいからだったと思う

当時 私の家にはレコードプレーヤーとラジオが一体となったモジュラーステレオしかなかったが 特別に音楽に興味があったわけではなく 親がたまに買ってくる流行歌を鳴らす程度ならば充分だった

それが中学に入ってから 友人の影響で洋楽を聴くようになってからオーディオに興味を持つようになったと記憶している

初めて自分の小遣いで買ったLPがビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」だったが さすがに針圧調整もできないモジュラーステレオのプレーヤーにかけるのは勿体無いと思うようになった

とりあえず父親に相談してみると 父親本人も貧乏ながらもちゃんとしたステレオ装置が欲しいとは思っていたらしい

そこで父親を上手くだまし…いや説得して 低価格ながらも独立したプレーヤーとアンプ そしてスピーカーを揃えてもらった

その当時 オーディオ知識の源は雑誌のFMファン
またStereo Sound誌も読んでいたと思う

中学時代はオーディオ知識よりも 音楽知識の方に重点を置いいていて 小遣いを貯めてはレコードを買うというのがやっとだった

家のオーディオ装置がグレードアップしたのは高校時代

プレイヤーはビクターのダイレクトドライブのもの(型番失念)で アンプは山水のAU-707 スピーカーはダイヤトーンのバックロードホーンキットをしばらく使っていた

スピーカーについては父親の知り合いの電気屋さんに何度も通って試聴検討したが 気になっていたのはいつも片側が後ろ向きにしてあるJBLのモニター4331
理由を尋ねてみると「故障している」との事

ある日しつこく話を聞いてみたら これを聴いてしまうと他のスピーカーが売れなくなっちゃうからだそうで 故障ということにしているということだった

それなら!ということで 当時の私の試聴用リファレンスレコード「リー・リトナー:フレンドシップ」(ダイレクトカッティング録音)を持ち込んで聴かせてもらうことにした
当然1本40万円近いスピーカーを買えるわけではないが そこは何度も通ってる熱意が通じたのだろう

実際に音を出してもらって驚いた

今まで家で聴いていた音は何だったんだ…と思うぐらい 各楽器の音が鮮烈に聞こえてくる
その体験は本当に凄くて しばらく家のオーディオから音を出す気が起こらないぐらいだった

実はそれ以前にも他のオーディオ専門店でJBLのスピーカーは聴いていたのだが 機器の組み合わせが悪いのか そんなに凄いとまでは思ってなかったのだ
つまりはJBLの凄さを体験すると同時に オーディオは組み合わせが重要だということも学ぶ体験だったという事になる

その後 やっと自宅のオーディオでも普通に音楽を聴くようになってから 改めて試聴させてもらってビクターのZERO5というスピーカーを購入したのだった

今では音源がデジタルになってノイズは劇的に減っているし レコードのような気遣いも必要なく気軽に音楽を楽しめるようになった
それでも当時のレコードで体験したいろいろな音は良い思い出だと思う

多分に思い出補正はあると思うけどね

いい年してアニメにハマる

私がバイオハザードを始めとするゲームにハマったのは30代になってからだが アニメはもっと遅い
きっかけは 都心で一人暮らしを始めて車を持たない生活になって 通勤時間も徒歩5分の環境なのも相まって 自宅にいる時間が増えたことが影響している

アニメに関しては子供の頃はよく見ていてマジンガーZや宇宙戦艦ヤマトは放送当時にリアルタイムで見ていたが 高校生ぐらいからはすっかり縁が無くなった
アニメも深夜放送していることは知っていたけど 興味はほとんど持てなかった

それが今では深夜に放送されてるアニメはほとんどチェックして 週に20本以上を保存しているような状態になってしまった
他には海外ドラマも見ているが 国産ドラマはまず見ない

国産ドラマについては興味を無くしているので もう何年もまともに見ていないから評価は控えるが 番組紹介を読んで興味を持って見たものでも 見始めたらがっかりさせられたことが何度かあったのも事実

アニメについても放送されているものが全部面白いわけではなくて むしろ次回が楽しみだったりBDを買うところまで気に入るのは本当に少ないけどね

でも不思議なことに 同級生とかとたまに会って話したりした時には いい年をしてアニメにハマってることについてバカにされたりすることもなく むしろ興味を持って話を聞かれるのが面白い

ただ 困るのが同年代で今までアニメを見ていなかった人に お薦めの作品を聞かれた時

これが案外 適当な作品が思い浮かばなかったりするのだ

一般的なドラマとかしか見てなかった人に アニメでまず戸惑うのが世界観の理解だと思う
あとは「日本人なのになんで金髪なの?」とか「髪の毛がピンク!!」とかの見た目の違和感かな

まあ そのあたりは慣れてもらうしかないのだが 世界観の理解というのはけっこう難関だ

長期間に渡る大作の場合は 最初に丁寧な世界観を説明する表現があったりするが 最近の1~2クールの長さの作品だと まず時代が近未来なのか現代なのか はたまた時代とかが全く関係のないパラレルワールド的なものなのかについて特に説明のないものが多い
また時代的なことの他にもリアル系なのかファンタジー系なのかとか リアルっぽい中に魔法や特殊能力のようなファンタジー要素が入ってたりとかすると アニメや漫画を見慣れていない人は違和感が抜けないまま付いて行けなくなると思う

例えば私が好きな「鋼の錬金術士(FAの方)」とかは是非見てもらいたいと思うが アニメ慣れしてない人が錬金術の表現を受け入れられるのか疑問だったりする

ファンタジー要素が全くない「君に届け」や「ちはやふる」とか「ハイキュー!!」とかを薦めて違和感なく見ることができたとしても アニメならではの面白さを理解してもらえるかという点ではちょっと違うとも思う

まあ よほど頭の硬い人でもない限り 見慣れれば「アニメは最初に世界観の理解が必要」ということぐらい分かってくれると思うが ある程度は約束事を覚えたほうが楽しみやすいということを まず知っておいてもらった方がいいかもしれないと思ったのだった

最近はお薦めのアニメ作品を聞かれるという機会も無くなっているので 全く必要のない心配とも言えるんだけどね

BenQ W1080ST+

私は現在 映像を見るための機器としてプロジェクターを主体にしているが 知識不足な状態で最初の機種を選んでしまったために 早々に買い換えることになってしまった
ここではそのことについての顛末を書いておくことで ここを読んでくれた人が同じような間違いをおかさないことを願うのだ

私は引っ越しをきっかけに 映像鑑賞の機器をテレビからプロジェクターにしようと思い立った
それまでに使っていたのが42インチのプラズマテレビなのだが 狭い部屋でもやはり50インチはないと物足りなく感じていたのだ
大画面テレビの買い換えで最近出始めた4Kテレビも考えたのだが 50インチ以上となるとそれなりの金額になる上に 置き場所などを考えると躊躇する要素はたくさんある

そこで以前から興味のあったプロジェクターについて調べてみると 置き場所さえ工夫すれば意外に安く買えそうな印象を持ったので 具体的な機種を選定することにしたのだ

検討の結果 選んだのはBenQのDLPプロジェクター W1080ST+ とW1070+の2モデル
W1070+は通常の焦点距離のモデルで W1080ST+は短焦点モデル

当時 プロジェクターの設置についての知識があまり無かった私は 非常に単純な「部屋が狭いのだから短焦点が良いのでは」という理由でW1080ST+を購入したのだった

W1080ST+は台形補正があるので スクリーンの真正面からズレて設置してもなんとかなるだろうと思っていたのだが これが大きな間違いだった

台形補正というのは 中心点からずらして設置した場合に映像が台形に歪むのを補正できる機能なのだが 実際には光学的に無理やりな補正を加えるため 解像度がだいぶ落ちてしまう
解像度の落ち方は見てすぐ分かるレベルのものなので せっかくの大画面がもったいないほど画質が落ちしてしまうのだ
レンズシフトならそんなことにはならないのだが この機種にレンズシフトは付いてない

さらにズームは1.2倍でテレはないので 画質を落とさずに設置できる範囲はすごく狭い

結局部屋のど真ん中にプロジェクターが鎮座することになってしまって ただでさえ狭い部屋がさらに狭くなるという結果になってしまったのだった

画質そのものは 初期設定のちょっと派手気味な色合いがむしろ丁度良く 約70インチの画面で満足できるレベルのものだけに 設置性だけが本当に失敗だったと思っている

ちなみに当時のスクリーンはプロジェクター用ではなく ニトリの遮光ロールカーテン
部屋の壁の幅から言えば80インチ相当を映し出せる180cm幅のものが良かったが 窓の幅が168cmしかないため70インチで妥協するしか無かった

ニトリの遮光ロールカーテンは表面処理がマッドで色がグレーなため 輝度が高めなW1080ST+には丁度良い
カーテンとプロジェクターの合計でも12万円ぐらいで揃えられるので 格安大画面が手に入るというわけだ

約6.8畳の部屋で大画面を楽しめるという計画で始めたプロジェクター中心の構成だが もし検討している人がいるとしたならば W1080ST+は設置場所がかなり限定的なので候補からは外した方がいいと思う
同じ価格帯のBenQ W1070+が設置の自由度が高いので検討するならこちらをお薦めしたい

私はプロジェクター初心者で 知識が足りないが故の間違いを多くおかしてしまったが 現在は中古で手に入れたビクターJVCのIDLAプロジェクター DLA-HD950で満足の行く画質を邪魔にならない設置で使っている
最初から間違いのない知識があれば二重の出費は避けられたはずなので プロジェクターの設置については充分に調べて機種を選定してほしいと思う

現在のAV環境

最近はすっかり休日引き籠りな生活になってしまったので 趣味は映像と音楽の鑑賞が主体となっている
但し 部屋が賃貸の狭いワンルームで大きな音量は出せないため オーディオについてはヘッドホンが主体でスピーカーについてはとりあえずという状態

映像については大画面テレビの導入も考えたのだが 引っ越しでの処分が意外に大変なので今はプロジェクターを主体にしている

とりあえず現在の構成は以下の通り

音楽と映像の保管にはNASを使用
NETGEAR ReadyNas316 (6TB HDD ×6台)
 ↓
映像処理用PC
再生ソフトはMPC-BE
 ↓
ブルーレイプレイヤー兼AVセンターとして
OPPO BDP-105DJP
 ↓
AVアンプに
YAMAHA RX-V577
 ↓
スピーカーにDALI ZENSOR1
 ↓
プロジェクターは中古で入手した
ビクターJVC DLA-HD950
 ↓
スクリーンは部屋の狭さ故に
キクチスクリーンの70インチ
PGV-70HDC(生地は150PROGアドバンス)

ヘッドホン環境としては
DACはBDプレイヤーのBDP-105DJPのUSB DACを使用
 ↓
ヘッドホンアンプ
LUXMAN P-700u
 ↓
ヘッドホンは
SENNHEIZER HD800
beyerdynamic DT990 PRO
beyerdynamic T5p

それぞれの機器については個別に詳しく書くとして 現在はこれで概ね満足している状態
但し 現在の構成に行き着く前にはいろいろと右往左往したりして その経緯なども誰かの参考になればと思うので 失敗談は失敗談として隠さずに書いていく予定
映像機器にしろオーディオ機器にしろ ハマり始めるとキリのない世界なので 私の経験や考えがどこまで役に立つかは分からないけども自分自身の反省としても記録していこうと思う

近況報告

長年放ったらかしにしていたR.P.Dサイトに手を加えるのと同時に ぼやきブログも復活することにした
最近は休日引き籠り生活をしているので 趣味は家で楽しめるものに限定されてしまっているが 年をとった分だけ知識は増えているので 適当に吐き出しておかないと腐ってしまう
まあ そんな難しいことは考えなくても 思いついたままに書き込んで行こうと思う
更新頻度は低いと思うが たまに訪問していただけるとありがたい